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口座の残高
2026年9月末時点
4,423万円
1億
02億
資産推移チャート

📅 画面は2026年9月末に撮影

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🧑‍💼 筆者

沼田課長
沼田課長
課長・プレイングマネージャー
野村信用を活用したバリュー株×TOB待ち伏せ戦略。TOBヒット20件超。【目標】4,308万円 → 2億円(2030年)

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「借金は悪」は半分間違い|信用取引×インフレ時代に「賢く借りる」ための思考法【バリュー投資コラム】


「借金は怖い」——そう思っている人ほど、インフレに静かに食われていく。


朝のミーティング室。いつもより空気が張り詰めていた。

河内「課長!信用枠、もっと使えませんか。今が仕込み時です。PBR0.3倍の案件が3つ同時に来てます」

沼田「落ち着け河内。借金は道具だ。正しく使えば武器、間違えれば凶器になる」

守田「そうです課長。河内さんは毎回こうやって──」

「守田さん、まずは話を聞いてください!」

「二人とも座れ。今日はちょうどいい機会だ。借金について、ちゃんと整理しよう」


借金に「善悪」はない

「まず聞く。借金は悪か?」

日向(見習い)「え…悪いんじゃないですか?借りたら返さなきゃいけないし」

「私も同意します。リスクを取る必要はない」

「では住宅ローンで家を買うのは悪か。会社が社債を発行して工場を建てるのは悪か」

「……それは違う気がします」

「そうだ。借金自体に善悪はない。条件次第でどちらにもなり得る。判断するのに必要な軸は2つだけだ」


借金を判断する「2つの軸」

沼田課長がホワイトボードに書いた。

① 調達コスト(金利)は高すぎないか?
② 使い道は価値を生み続けるものか?

「この2つに合理的な答えが出るなら、借金は強力な道具になる。答えが出ないなら、やめておけ。シンプルだ」

「それで言ったら今の信用口座は①はクリアしてますよね。野村の金利1.43%ですよ?」

「そうだ。だから①の話から始めよう」


① 日本の金利は「世界最安水準」

「金利って最近上がってるんじゃないですか?」

「比較してみろ。アメリカの30年固定住宅ローンは平均7%だ。日本は?」

「2.5%くらいですか」

「そう。日本の30年固定金利は今も世界最低水準。しかもインフレが3%で進行すれば、実質的な調達コストはゼロを下回る計算になる」

「つまり借りてる間に借金が目減りしていく!」

「理屈の上ではそうなる。インフレで借金が薄まる——これが発想の核心だ。バフェットが日本で円建て社債を発行したのも、世界中のお金持ちが日本で借りているのも同じ理由だ」

「…確かに金利は低い。認めます。でも低金利だからといって際限なく借りる理由にはなりません」

「守田の言う通りだ。①がクリアできても②が崩れたら終わりだ」


💡 信用取引の金利(参考)

証券会社金利
野村證券1.43%(業界最安水準)
SBI・楽天等2.85%前後
消費者金融15〜20%(論外)

台所の食卓で、買い物かごと優待券を持つフラミンゴの優田と、びんに硬貨を入れる積立ひつじ
🦩 優田 + 🐑 積立ひつじ ——暮らしの中で続くかたち

② 使い道が「価値を生み続けるもの」かどうか

「安い金利で借りられたとして、それを何に使うかが②の話だ」

「旅行とかブランド品とかに使ったら…」

「消えたら終わりです。後に残るのは返済義務だけ。最悪のケースです」

「守田の言う通りだ。最も合理的なのは──」

「借りた金利以上の価値を生み続けるものを買う!収益不動産や株式がそれですよね」

「そうだ。インフレ以上に成長する、または配当を出す資産なら言うことはない」


核心の問い:「今すぐ買う」インセンティブはあるか?

「ここが本当の核心だ。常にこの問いを立てろ」

「借金という調達コスト(利払い+手数料)を払ってまで、今それを買うインセンティブがあるか?」

「後で買えばいいものをわざわざ借金して買う必要はない、ってことですね」

「逆もある。インフレ進行中は、本当に必要なものは早く買った方が得だ。現金(預金)はインフレで実質的に薄まっていく」

「じっとしていることにもコストがある!」

「…でも焦って価値のないものをつかんだら台無しです。それが一番怖い」

「守田、それも正しい。だから①低金利 × ②価値を生む使い道の両方が揃った時だけ動く。これが鉄則だ」


沼田課長の実践:野村信用×バリュー株

「課長自身はどうやってるんですか?」

「俺は野村の信用口座(1.43%)で底堅いバリュー株を買っている。価値が毀損しないと判断した銘柄だけだ」

「怖くないんですか?」

「怖いというより、リスクの中身を理解している。ギャンブルとの違いはそこだ。期待値を計算した上で、合理的にリスクを取っている」

「信用維持率は常に確認しているんですか?」

「当然だ。そこを管理しないとインフレで資産を増やす前に追証でやられる」

「結果はどうですか?」

「NISAのインデックスだけでは出せない結果が出ている。もちろん未来は保証されないが、今リスクを取る価値があると判断しているし、実際にご褒美ももらえてきた」


夕暮れの港で、小舟に積む荷物の間隔を海図で確かめるザリガニの守田と、家の模型を抱えたミツバチの花岡
🦞 守田退三 + 🐝 花岡利次郎 ——積みすぎない。余白も荷物のうち

③ 忘れてはいけない「資金管理力」

「…課長、大事なことを一つ言ってもいいですか」

「守田、どうぞ」

「①金利が低い、②使い道が良い——この2つが揃っていても、扱う規模を誤ったら全部終わりです」

「規模、ですか?」

「そうです。借りる額が大きすぎると、毎月の利払いだけで家計が圧迫される。しかも相場が一時的に下げた時に追証(マージンコール)が来て、底値で強制売却——最悪のシナリオです」

「…それは怖いですね」

「守田の言う通りだ。だから俺が常に意識しているのはこれだ」

「万が一相場が▲30〜40%暴落しても、利払いを続けながら耐えられるサイズにとどめる」

「具体的には——追証ラインまでの余裕を常に確保しておくこと。そして全資産に対する信用買い残の比率を、生活に影響が出ない水準にとどめることです」

📌 【追記・2026-08-01】「余裕」を具体的な倍率に落とすと 野村の追証ラインは維持率30%(法定最低20%より厳しく、受入期日は発生日から2営業日目)。買方金利1.69%という低金利の代わりに、追証ラインは厳しめ——だから維持率には人一倍の余裕を持って構えます。 実務式(代用有価証券の掛目80%)で追証に届く下落率は、レバ1.2倍で▲74%/1.5倍で▲50%/2倍で▲27.8%。本文の「▲30〜40%の暴落に耐える」を満たすのは、レバ1.5倍までです。 ・入口は1.2倍→自信がついたら1.5倍。2倍は「かなりリスクを取っている」自覚が要る限界値 ・ただし資産バリュー株なら、指数▲50%でも実効は▲30%程度(中身の現金・不動産は半減せず、保有者層も違って狼狽売りが出にくい) 詳細はレバレッジ論①(維持率の設計図)へ。

「利払いが続けられないと、良い案件を持っていても負けちゃうんですね」

「そうだ。借金は時間を買う道具でもある。長く持ち続けられなければ、割安株投資の本質である”待つ”ができなくなる。扱えるサイズを守ることが、最終的に最も大きなリターンにつながる」

「河内さん、PBR0.3倍案件が3つ来てるとのことでしたが——1つずつです。一度に3つは資金管理上、私は反対します」

「…わかりました。1つに絞ります」

「それが正解だ」


💡 資金管理の3原則(バリュー商会ルール)

ルール内容
① 追証ラインまでの余裕を確保常にバッファを持ったポジション管理
② 利払いは現金フローで賄える規模配当収入+給与で利払いが自己完結すること
③ 万が一の暴落(▲40%)でも耐えられる規模最悪シナリオでも強制売却されない設計

その時、創業者から電話が入った

📱 (着信:野村 沼之助)

野村(電話越し)「堅一か。朝からうるさいな。何の話をしとるんじゃ」

「借金の話です。師匠が昔から言ってた”低金利で借りて割安で買う”の原則を説明してました」

「……なぜ誰もやらんのか、儂には今でも謎じゃ。バフェット爺さんは海外からでもやっとるのに」

「(小声)あの方も賛成なんですね…」

「守田くんか。反対するのも仕事じゃが、たまには背中を押してやれ。では切るぞ」

📱 (通話終了)


会議机に集まって書類を見ている河内・夜見・守田・日向
沼底バリュー商会・全体会議 ——結論は、全員で出す

まとめ:借金は「道具」であり、使い方で武器にも凶器にもなる

悪い借金良い借金
金利高い(消費者金融15〜20%)低い(信用取引1.43%、住宅ローン2.5%)
使い道消費(消えるだけ)資産(価値を生み続ける)
インフレとの関係物価上昇で生活が苦しくなるインフレで債務が実質的に薄まる
資金管理利払い・追証で自滅暴落でも耐えられるサイズ設計
結果強制売却・損失確定資産が借入コストを上回る

「整理すると——①金利が低い × ②価値を生む使い道 × ③扱えるサイズの3つが揃えばOK、と」

「PBR0.3倍案件、通してもらえますか課長?」

「守田のOKが出たら考えよう」

「…1件だけなら。条件を聞かせてください」

「よっしゃ!!」


💬 野村 沼之助(創業者)より
「低金利で借りて、割安で買う。無理しない範囲でな。それだけじゃ。なぜ誰もやらんのか儂には謎じゃ」


本記事はバリュー商会の投資方針・実践経験をもとにした情報提供です。投資判断はご自身の責任でお願いします。