資産性バリューと収益性バリューの違いとは|2つの軸で割安株を見分ける方法【バリュー投資の基本】
🧑💼 「うちのやり方はシンプルだ。良い銘柄を割安で買う——ただそれだけのことを、どこまで徹底できるかにかかっている」
バリュー商会の投資スタイルを一言で表すなら:
古典的なバリュー株投資への徹底的なこだわり。
良い銘柄(参入障壁が高く事業基盤が堅い)を、割安(①資産性または②収益性の観点)で買う——この原則を一切曲げない。
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「買いは技術、売りは芸術」——なぜ買値にこだわるのか
🦅 「バリュー投資は時代遅れですよ。今は成長に乗るのが正解です。日本の割安株なんていつまでも上がらない」
🧑💼 「上がらない理由を言えるか? 言えないなら、それはただの偏見だ。上がらない銘柄があるのは認める。しかし割安で買えたなら、損をする確率は確実に下がる。それが出発点だ」
「買いは技術、売りは芸術」という格言がある。売りのタイミングは難しく、完璧に正解することはほぼない。だからこそ、再現性を高めるために買値に根拠を持ってこだわるのがバリュー商会のスタイルだ。
エントリーポイントを間違えさえしなければ、最悪のシナリオは抑えられる。
①資産性バリュー——「100万円の財布が80万で売られている」
🦦 「わかりやすいたとえを使うと——100万円が入った財布が80万円で売られていたら買いますよね? そういうことです」
もちろん現実の商店ではありえない。しかし株式市場では起こる。
具体的には:
- 不動産・有価証券・現金同等物(債券・預金など)で換金性の高い純資産が100万円分ある銘柄が、
- 株価ベースで80万円以下の値付けになっているタイミングを拾う。
🦦 「そこから下がればよりバーゲンになったと考えて買い増す。含み損を怖がるのではなく、より安く仕込めるチャンスと見る——それがこのスタイルの前提です」
🦞 「ただし財布の中身が本当に100万円かどうかの検証が必要だ。帳簿上の資産額と実際の換金価値は違う。含み損のある有価証券、流動性がゼロの不動産——そこを誤魔化すと全部崩れる」
🦉 「だから有価証券報告書の注記まで読む。物件の所在地・地積・取得時期を調べ、公示価格と照合する。それをやって初めて「100万円の財布」と言えます」
②収益性バリュー——PER5倍以下で「恩株化」を狙う
🦎 「でも資産性だけじゃなくて、成長してる会社も買いたいっすよ。資産がなくても稼ぎ続ける会社とか」
🧑💼 「それが②の観点だ。資産性が低くても、稼ぐ力が強ければ買う論理がある」
たとえば、100万円の純資産を持つ会社の株が200万円で取引されているとする。資産性の観点では「割高」だ。
しかし——毎年20万円以上を安定して稼ぎ続けられるなら話が変わる。
- 200万円 ÷ 20万円 = 10年で元本回収(PER10倍)
- 毎年30万円稼ぐなら 約7年(PER6.6倍)
- 毎年40万円稼ぐなら 5年以内(PER5倍以下)
🦦 「しかも、その会社がすでに100万円分の純資産を持っているなら話は変わります。株価200万円のうち100万円分はすでに資産として回収済みと考えられる。実質的な回収対象は残り100万円——毎年20万円稼ぐなら実質PERは5倍です」
🧑💼 「PER5倍以下が一つの目安だ。5年で元本を全額回収できる計算になる。その後は元本を引き抜いた状態でも利益が積み上がり続ける——それを恩株と呼んでいる」
🦫 「ただしこの論理が成立するには、5年後も10年後も同じように稼ぎ続けられることが前提だ。参入障壁が高い、競合が真似できない——経済的な堀の深さが必要条件になる」
①×②が両立する銘柄——これが「お宝」だ
🦦 「資産が充実していて、しかも稼ぐ力も強い——こういう銘柄が一番です。①と②が両立している」
資産性バリュー(①)と収益性バリュー(②)が両立する銘柄は「お宝」と評価する。
なぜここまで強く評価するかというと、これらの銘柄には市場が放置し続けることが難しい構造的な理由があるからだ。
🐊 「TOBやMBOが来るんです。または外部のアクティビストが株を集めて経営に圧力をかけてくる。資産も収益力も高いのに株価だけ安い——それは買収側からすると宝の山に見える」
過去の実績を見ても、①②両立銘柄でのTOB・MBO・アクティビスト参入による水準訂正は再現性が高い。
🧑💼 「マイナーな銘柄でも期待値が高ければ積極的に拾う。誰も知らないから割安なのであって、本質的な価値が低いわけじゃない。それが私たちのスタイルだ」
番外編:プライム市場の暴落時は「少し賢いチンパンジー」になる
🦍 「やっと俺の出番か!」
🧑💼 「……違う。少し賢いチンパンジーの話だ」
プライム市場の有名銘柄が事業価値も毀損していないのに徹底的に売り込まれている局面では、例外として拾いに行く。
モメンタム投資ではないが、本質的価値に対して明らかに安くなっているなら、それはバリュー投資の文脈でも正当化できる。過去実績上もリターンは悪くない。
まとめ
| 観点 | 判断軸 | たとえ |
|---|---|---|
| ①資産性バリュー | 純資産(換金性資産)>時価総額 | 100万円の財布が80万で売られている |
| ②収益性バリュー | PER5倍以下で恩株化できるか | 5年以内に元本回収できる稼ぎ力 |
| ①②両立 | お宝 | TOB・MBO・アクティビスト参入の高確率ターゲット |
| 番外 | プライム暴落時 | 少し賢いチンパンジー戦略 |
🧑💼 「うちの戦い方はこれだけだ。派手さはない。しかし再現性がある——それが全てだ」
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