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📅 画面は2026年9月末に撮影

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🧑‍💼 筆者

沼田課長
沼田課長
課長・プレイングマネージャー
野村信用を活用したバリュー株×TOB待ち伏せ戦略。TOBヒット20件超。【目標】4,308万円 → 2億円(2030年)

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コラム|権利落ち2日目、落ちすぎと見た8本は平均+1.05%で反発。別扱いにしたガスと、材料で外した1本は戻らなかった【仕分けは効いた/ただし日経は+1.94%で、まだ埋まってはいない/ダイケンに大引け後の下方修正】


🧑‍💼 「昨日、単日で判断するなと書いた。今日がその2日目だ。自分で回してみる」

墨田「AIバックチェック担当の墨田です。昨日の全数チェックで残した候補10本を、9月30日の確定終値で測り直しました」

日向「今日はけっこう戻ってましたよね。昨日の読み、当たってたっすか」

墨田「そこが今日いちばん確かめたかったところです。結論から言うと、仕分けは効いていました」


✅ 落ちすぎと見た銘柄は、2日目に反発した

墨田「昨日「拾える」として挙げたのは8本です。別扱いにした静岡ガスを除いた、表の6本と建設の2本」

銘柄9/30
南海辰村建設+2.79%
PSコンストラクション+1.70%
中山製鋼所+1.62%
京阪HD+1.52%
ダイケン+0.71%
ツツミ+0.36%
第一カッター興業▲0.07%
チヨダ▲0.20%
8本の平均+1.05%

墨田「8本のうち6本が上昇、平均+1.05%です。昨日の時点で超過が大きかった銘柄ほど、よく戻りました」

夜見「もう一方も見ておく価値があります。昨日、拾う箱から出したものはどうだったか」

昨日の扱い銘柄9/30
ガスの売りとして別扱い静岡ガス▲0.31%
材料ありとして除外日本電技▲0.64%
材料ありとして除外沖電気工業+3.65%

夜見「別扱いにした静岡ガスも、外した日本電技も、2日目に戻っていません。拾える側と、そうでない側の切り分けは効いた、と言えます」

河内「昨日いちばん迷ったのが静岡ガスでした。超過は最大なのに、北海道ガスと完全に同率だという理由だけで箱から出した。その1本が、今日もいちばん戻らなかった」

日向「外した沖電気だけ+3.65%っすね」

墨田「そこは外れです。一度きりの特別損失は1日で消化されました。ただし当商会の候補ではないので、拾いに行く対象ではありません」


⚠️ ただし、日経が1.94%上がった日でもある

夜見「日経平均は66,753.72円、前日比+1,272.45円の+1.94%。権利落ち日の9月29日が▲0.60%だったので、権利付最終日の9月28日からの2日通算では+1.33%です」

日付日経平均前日比
9月25日66,364.20+1.30%
9月28日(権利付最終日)65,877.62▲0.73%
9月29日(権利落ち日)65,481.27▲0.60%
9月30日(権利確定日)66,753.72+1.94%

夜見「8本の平均+1.05%は、日経の+1.94%には届いていません。絶対値では戻りましたが、市場のぶんを引くとまだ負けています」

守田「だから『歪みが埋まった』と『戻り始めた』は別だ。今日の数字は後者しか言っていない」


📊 2日通算で測り直した10本

墨田「起点は権利付最終日(9月28日)の終値です。理論落ちはこの日の終値に対して計算するので、ここを基準にしないと数字が混ざります」

コード銘柄9/299/302日通算理論落ち残る超過市場中立
9543静岡ガス ※▲4.24%▲0.31%▲4.53%0%4.53pt5.86pt
9045京阪HD▲3.56%+1.52%▲2.09%0%2.09pt3.42pt
5900ダイケン ※※▲2.41%+0.71%▲1.72%0%1.72pt3.05pt
1716第一カッター興業▲1.52%▲0.07%▲1.60%0%1.60pt2.93pt
8185チヨダ▲1.39%▲0.20%▲1.59%0%1.59pt2.92pt
7937ツツミ▲3.30%+0.36%▲2.95%1.75%1.20pt2.53pt
1893五洋建設▲4.02%+1.17%▲2.90%1.71%1.19pt2.52pt
1871PSコンストラクション▲4.46%+1.70%▲2.84%2.27%0.57pt1.90pt
5408中山製鋼所▲3.28%+1.62%▲1.72%2.03%▲0.31pt1.02pt
1850南海辰村建設▲1.83%+2.79%+0.91%0%▲0.91pt0.42pt

夜見「残る超過は「2日の下落率−理論落ち」、市場中立はそこに日経の2日通算+1.33%を足し戻したものです。市場中立で見れば、10本とも置いていかれたままです」

守田「ただし市場中立の数字を根拠に買うのは勧めない。日経より弱いことと、その銘柄が安いことは別の話だ。使うのは素のほうで、市場中立は『戻ったように見えるが戻っていない』の確認に留める」


窓辺の観葉植物にじょうろで水をやるミツバチの花岡
🐝 花岡利次郎 ——配当は、育てるものです

🏁 3本は、もう権利落ちの歪みではない

河内「割安発掘の立場から言うと、この3本は箱から出します」

  • 南海辰村建設(1850)…+2.79%で権利付最終日の終値を上回りました。ただし売買代金400万円の銘柄なので、数十万円の買いで動いた値です
  • 中山製鋼所(5408)…残る超過が▲0.31ptで、落ち分未満まで戻しました。歪みとしては解消です
  • PSコンストラクション(1871)…2.19ptから0.57ptへ。7割方が埋まりました

日向「昨日いちばん超過が大きかったPSコンが、いちばん早く戻ったんすね」

河内「売買代金2.5億円で板がありましたから。戻りが早いのは、拾いやすかった銘柄のほうです。拾いにくい銘柄ほど歪みが残る、という当たり前の結果になりました」


🚫 ダイケンは、大引け後に下方修正が出た

墨田「昨日の候補に挙げた1本に、材料が出ました。ダイケンが9月30日の15時30分、大引け後に業績予想の修正を開示しています。一次情報として、同社の適時開示PDFを読みました」

27年2月期 上期(3-8月)従来予想修正後
売上高61.00億円58.35億円(▲4.3%)
営業損益0.70億円▲0.10億円(赤字転落)
経常損益1.00億円0.24億円(▲76.0%)
最終損益0.60億円▲0.08億円(赤字転落)
1株当たり中間純利益10.94円▲1.59円

夜見「営業段階の理由は、中東情勢の長期化によるサプライチェーンへの影響と、円安による原材料価格の高止まりです。各製品の収益性の改善が及ばなかった、と書かれています」

夜見「ただし中間純利益の減少には、別の説明が付いています。投資有価証券の評価損と、不動産賃貸物件の建て替えに伴う固定資産除却損を計上したから、と開示にあります」

日向「今日の857円には、入ってないっすよね」

墨田「入っていません。15時30分の開示なので、反応するのは明日です」

手順②は、開示が出る前には効かない

河内「昨日、私はこの銘柄を『中身がいちばん良くて、いちばん買えない』と書きました。PBR0.35倍で9月末の権利はゼロ、開示も材料もない、と」

河内「その翌日の大引け後に、材料のほうが出ました。昨日の時点では確認のしようがありません」

守田「責める話ではない。設計の話だ。売買代金200万円の銘柄を数日かけて刻む方針は、拾っている最中に材料が出る時間を、自分で長く取ることでもある」

墨田「昨日の手順に、1行足します。大引け後の開示まで見てから、翌朝動く」


🧭 それでも、下値の錨は動いていない

河内「この銘柄を見ている理由は、稼ぐ力ではありません。資産です。アクティビストが入った回で出した下値の錨は、1株あたりNCAV 1,254円でした」

河内「今日の終値は857円。錨の68%です。上期の最終損益が8,000万円動いたところで、この関係はほとんど変わりません」

夜見「ただし、そう言い切るには一つ引っかかりがあります。中間純利益を押し下げたのは、投資有価証券の評価損と固定資産除却損です。評価損のほうは、資産そのものを削ります」

夜見「金額は開示されていません。中間純利益の減少幅は6,800万円で、そのうちいくらが評価損かは書かれていない。錨が1,254円からどれだけ下がったかは、10月9日の決算を見るまで確定できません」

夜見「除却損のほうは、性格が違います。不動産賃貸物件の建て替えに伴うものです。建て替えるということは、その土地を持ち続けて使い続けるということで、資産が出ていったわけではありません」

花岡「配当予想25円も据え置きです。今日の857円に対して2.92%。上期が赤字でも、会社は配当を動かしていません」

守田「通期を据え置いた理由も、開示に書いてある。原材料高騰に伴う販売価格改定の効果が生じてくることと、売上が下期偏重であること。下期で取り返す前提だ、と会社が言っているのと同じだ」

明日たくさん売られるなら、むしろ拾える日になる

河内「この銘柄の問題は、昨日書いたとおり買えないことです。売買代金200万円、出来高2,100株。まとめて買おうとすると自分で値段を上げてしまいます」

河内「材料が出て出来高が膨らむ日は、その数少ない機会でもあります。明日たくさん売られるなら、普段より刻まずに集められる日になる」

守田「拾えるかもしれない、という話であって、本命にする話ではない。評価損の金額が分かるのは10月9日だ。それまでは、下がったぶんを少し足す以上のことはしない」

日向「下がったから買う、じゃなくて、買えなかったものが買える日かもしれない、っすね」


🎯 残りを、バリューの順に並べ直す

墨田「落ち方の大きい順ではなく、中身に対して安いかどうかの順に並べ直します」

🦩 京阪HD(9045)|いちばんバリュー感が濃い

優田「9月末に落ちるのは優待だけ、という構造は名古屋鉄道も同じです。その名鉄は2日通算で▲0.43%、京阪は▲2.09%でした」

優田「差の1.66ptは、鉄道セクターでは説明がつきません。京阪固有の下げが残っている、という読み方になります」

河内「そしてこの4本でいちばん中身が厚いのが京阪です。紹介記事で出した推計は、大阪・京都の土地含み益5,000〜7,000億円。時価総額3,345億円の1.4〜2.0倍です」

河内「修正PBRで0.59倍。帳簿のPBR0.92倍を見て「割安とまでは言えない」と読むか、含み益を入れて読むかで、まったく違う顔になります」

守田「ただし優待の金額換算は、まだ置いたままだ。優待落ちが実際いくらだったのかが分からない以上、2.09ptの全部が歪みとは言えない」

優田「そのとおりです。売買代金17.8億円で執行の問題がないことだけは、はっきりしています」

🏗️ 第一カッター興業(1716)|2日とも下げ続けた

夜見「6月期決算なので9月末の権利はゼロ。▲1.52%、▲0.07%と2日とも下げています。今日は市場に2.02pt負けました」

守田「売買代金0.39億円だ。数日かけて刻む前提になる。ダイケンで起きたことが、ここでも起きうる」

🐝 静岡ガス(9543)|連れ安から、抜けかけている

花岡「昨日は北海道ガスと完全に同率の▲4.24%で、権利落ちの歪みではなくガスの売りだと整理しました。今日、その関係が崩れています」

銘柄9/299/30対市場(9/30)2日通算
静岡ガス▲4.24%▲0.31%▲2.25pt▲4.53%
北海道ガス▲4.24%▲1.70%▲3.65pt▲5.88%
INPEX▲3.77%▲0.11%▲2.05pt▲3.88%
ENEOS▲3.85%+0.87%▲1.07pt▲3.01%

花岡「静岡ガスは北海道ガスより1.39pt強く引けました。連れ安から抜けかけている、とは言えます」

守田「『とは言える』の段階だ。ガス4社とも今日の市場には全部負けている。セクターの売りが終わった日ではない」

🦦 チヨダ(8185)|歪みは残っているが、安いわけではない

河内「数字だけ見れば、9月末に落ちる権利はゼロなのに2日続落で、日経が1.94%上がった今日も▲0.20%。市場との差は今日だけで2.15pt開きました。売買代金1.6億円あるので執行もできます」

花岡「ただし中身は、安いと言える水準ではありません。PBR0.67倍、PER30.5倍。配当利回り5.47%は魅力ですが、稼ぐ力に対しては高い値段です」

守田「歪みが残っていることと、その株が安いことは別だ。ここは『落ちすぎが埋まっていない』以上のことを言えない」


机いっぱいの資料を、タブレットを見ながら3つの箱へ仕分けていくイカの墨田
🦑 墨田 ——並べ直すと、同じ資料が別のものに見える

📋 材料で外した2社の、その後

墨田「冒頭で触れた2社を、2日通算でも並べておきます。材料の種類で、その後がここまで分かれました」

銘柄材料9/299/302日通算
日本電技既存株主による株式売出▲13.40%▲0.64%▲13.95%
沖電気工業セカンドキャリア支援制度の特別損失▲5.58%+3.65%▲2.13%

墨田「日本電技は今日も下げました。日経が1.94%上がった日に▲0.64%です。外して正解でした」

墨田「沖電気は+3.65%で市場を1.71pt上回っています。一度きりの特別損失は、1日で消化された形です。材料の種類で、その後がここまで分かれました」

日向「同じ『材料あり』でも、株が増える話と、費用が一度だけ出る話は別なんすね」


レバナス小猿の全身イラスト
レバナス小猿、会議に参加。

🐒 乱入|レバナス小猿「2日で2%を取りに行くの?」

レバナス小猿「待って待って。京阪の2.09%って、それ取りに行く価値ある?僕のポートフォリオ、今日だけで3%動いてるけど」

日向「……たしかに、数字だけ見ると小さいっす」

夜見「動いた幅の大きさは比べていません。比べているのは、その2.09%に会社の中身と関係のある理由があるかどうかです」

夜見「京阪は9月末に落ちるものが優待だけで、開示も決算もなく、同じ構造の名鉄より1.66pt多く下げました。この差は、会社の評価とは無関係に動いた分です」

レバナス小猿「僕の3%は?」

守田「それが中身と関係あるのかないのか、僕たちには分からない。分からないものは拾えない、というだけの話だ」

日向「小猿さんのおかげで、条件がひとつ増えましたね。動いた幅ではなく、動いた理由が分かるかどうかで選ぶ」


📋 手順に、1行足す

墨田「昨日の5つに、6つ目を足します」

  1. 単日で判断しない……権利付最終日の終値を起点に、2営業日の通算で見る
  2. 開示を先に見る……下落率の上位ほど材料が入っている
  3. 優待を金額に直してから引く……割引券型は換算できないので候補から外す
  4. 業種で下げているのか、その銘柄だけかを分ける……同業3社を並べれば5分で分かる
  5. 売買代金で切る……拾いたい株数の10倍以上の出来高がない日は、指値だけ置いて待つ
  6. 市場の動きを引いてから見る……日経が2%上がった日の「戻り」は、戻りではない

墨田「1つ目は昨日『9月25日終値を起点に』と書きました。理論落ちは権利付最終日の終値に対して計算するものなので、起点は9月28日終値が正しい。ここは直しました」

守田「6つ目は、今日いちばん効いた。素の数字だけ見ていたら、PSコンも中山製鋼所もまだ候補に残していた」


💬 締め

沼田課長 「昨日の仕分けは、だいたい当たっていた。拾えるとした8本のうち6本が上がって平均+1.05%、別扱いにした静岡ガスと、材料で外した日本電技は戻らなかった。落ちすぎの箱に入れるかどうかの線引きは、今日の値動きで一度は裏が取れた。 ただし日経が1.94%上がった日だ。8本の平均はそれに届いていない。戻り始めたとは言えるが、埋まったとは言えない。 中身で選ぶなら京阪だ。土地の含み益が時価総額の1.4〜2.0倍という会社が、優待の落ちだけで2%下げている。ダイケンは下方修正が出たが、NCAVの7割弱という関係は動いていない。明日大きく売られるなら、普段まとめて買えない板が買える日になるかもしれない。 急いで拾わないと消える数字ではない。もう1日か2日、置いてから決める」

日向「当たってたのに、買わないんすか」

沼田「当たっていたのは仕分けのほうだ。買うかどうかは、値段がもう一度こっちに来るかで決める」


保有銘柄の一覧は最新ポートフォリオで公開しています。

関連:権利落ち日に161銘柄を全数チェックした回/権利落ち前に自分の157銘柄を仕分けた回/8月権利落ちで落ちすぎた117銘柄の検証/ダイケンにアクティビストが入った回

※本稿は投資助言ではありません。株価・前日比は2026年9月30日の大引け値で、時点によって異なります。日経平均は株探の時系列データ(9月28日65,877.62円、9月29日65,481.27円、9月30日66,753.72円)を用いました。理論落ちは「9月末に権利が確定する1株配当+優待価値(100株換算)」を権利付最終日(9月28日)終値で割ったもので、前回記事の値をそのまま使っています。「市場中立」は素の超過に日経平均の2日通算(+1.33%)を足し戻した参考値で、個別銘柄のベータは考慮していません。ダイケンの業績修正は、2026年9月30日15時30分に同社が公表した「業績予想の修正に関するお知らせ」(適時開示PDF)の記載によります。通期予想と配当予想は据え置かれており、2026年10月9日に第2四半期決算の発表が予定されています。NCAV1,254円は2026年7月の当社記事時点の試算で、今回の投資有価証券評価損の反映後の数値ではありません。京阪ホールディングスの土地含み益5,000〜7,000億円と修正PBR0.59倍は紹介記事時点の推計です。優待の金額換算は近似で、割引券型や選択型は機械的に換算できません。掲載銘柄は当商会の保有銘柄および直近に売買した銘柄で、推奨ではありません。小型株は流動性が低く、想定した価格・数量で売買が成立しない可能性があります。投資はご自身の判断と責任でお願いします。