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口座の残高
2026年9月末時点
4,423万円
1億
02億
資産推移チャート

📅 画面は2026年9月末に撮影

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🧑‍💼 筆者

沼田課長
沼田課長
課長・プレイングマネージャー
野村信用を活用したバリュー株×TOB待ち伏せ戦略。TOBヒット20件超。【目標】4,308万円 → 2億円(2030年)

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コラム|9月権利落ちで161銘柄を全数チェックしたら、落ちすぎが業種で割れた。建設業だけ平均1.78pt超過、電機はほぼゼロ【建設15社のうち14社が落ち分超え/材料で下げた12社/優待落ちを誤読しやすい2社】


🧑‍💼 「9月29日が権利落ち日だった。先週のうちに数えておいた表を、そのまま答え合わせに使う」

墨田「AIバックチェック担当の墨田です。権利落ち前に仕分けた回の続きになります」

墨田「保有145銘柄に直近売買した16銘柄を足して、161銘柄の終値を全部拾いました。9月末に確定する配当と優待から計算した理論落ちと、実際の下げを1本ずつ突き合わせています」

日向「先週の表がそのまま使えたんですね」

墨田「使えたのは半分です。落ちすぎが、業種できれいに割れました」


📊 業種別|建設業だけが落ちすぎている

夜見「161銘柄を業種で束ねて、実際の下落率と理論落ちの差を出しました」

業種銘柄数平均下落率平均理論落ち平均超過
建設業152.76%0.98%1.78pt
繊維製品51.64%0.32%1.32pt
情報・通信業121.77%0.70%1.06pt
鉄鋼32.87%1.93%0.94pt
小売業131.30%0.53%0.76pt
卸売業191.57%0.88%0.69pt
機械100.75%0.63%0.12pt
化学131.09%0.99%0.10pt
電気機器160.61%0.57%0.04pt

夜見「電気機器・化学・機械は、ほぼ落ち分どおりに落ちています。理論値と実際の差が0.1ポイント前後で、歪みと呼べるものがありません」

河内「つまり全部を同じ目で見る必要はなかった、ということです。差が出たのは建設業だけでした」

守田「ただし『建設が落ちすぎ=買い』と読むのは早い。今日はセクター要因が2つ重なっている」


窓辺の観葉植物にじょうろで水をやるミツバチの花岡
🐝 花岡利次郎 ——配当は、育てるものです

⚠️ 今日の下げには、権利落ち以外が2つ混ざっている

墨田「先に、逆張りの邪魔になる事実を出しておきます」

ひとつめ|建設セクターがまとめて売られた

夜見「建設業15銘柄のうち、落ち分未満で済んだのは鹿島建設だけです。理論落ち1.49%に対してマイナス0.84%、むしろ買われています」

夜見「残る14銘柄は全部が落ち分を超えて下げました。1社だけなら歪み、14社ならセクターの売りです」

ふたつめ|原油とガスが売られた。ただし金は売られていない

墨田「ここは自分でも読み違えかけました」

銘柄9/299月末の権利
北海道ガス▲4.24%—
静岡ガス▲4.24%なし(12月期)
ENEOS▲3.85%中間配当あり
INPEX▲3.77%中間配当あり
大阪ガス▲2.91%中間配当あり
東京ガス▲1.16%中間配当あり
三菱マテリアル▲1.47%—
三井金属▲1.56%—
純金上場信託▲0.81%—
住友金属鉱山+0.08%—

墨田「売られたのは原油とガスで、金と非鉄は下げていません。住友金属鉱山はプラスで引けています。資源がまとめて叩かれた日ではありませんでした」

河内「静岡ガスが分かりやすい例です。12月期決算なので9月末の権利はゼロ、開示も決算もありません。それでマイナス4.24%は、北海道ガスと完全に同率です」

河内「権利落ちの誤認で下げたのではなく、ガスというだけで売られた。これを『落ちる理由がないのに落ちた』の箱に入れると、判断を間違えます」

河内「ただし候補から消すという意味ではありません。権利落ちの箱から出して、別の物差しで見るということです。後の章で扱います」


🎯 保有と直近売買から、拾えるもの

墨田「セクター要因を差し引いたうえで、残った候補です。161銘柄すべての9月25日から29日の開示・決算・材料を確認し、材料があったものは外しました」

コード銘柄終値下落率理論落ち超過PBR利回り売買代金
9543静岡ガス ※1,311円▲4.24%0%4.24pt0.703.4%2.5億
1871PSコンストラクション2,121円▲4.46%2.27%2.19pt1.544.8%2.5億
7937ツツミ2,491円▲3.30%1.75%1.55pt0.564.6%0.73億
5408中山製鋼所619円▲3.28%2.03%1.25pt0.303.2%1.5億
5900ダイケン851円▲2.41%0%2.41pt0.352.9%0.02億
8185チヨダ990円▲1.39%0%1.39pt0.675.5%1.6億
9045京阪HD3,085円▲3.56%0%3.56pt0.912.8%17.8億

墨田「※の静岡ガスだけ、他の6本と性格が違います。権利落ちの歪みではありません」

🐝 静岡ガスは、短期のリバウンド取りではなく中期の話

花岡「9月末の権利はゼロ(12月期決算)、開示も決算もありません。数字だけ見れば超過4.24ポイントで今日いちばんの落ちすぎです」

花岡「ただし北海道ガスと完全に同率、ENEOSやINPEXとも1ポイント以内。権利落ちを誤認した売りではなく、ガスというだけで売られています」

守田「だから翌日の寄りで戻る、という種類の下げではない。セクターの売りが止まるまで戻らないと考えるべきだ」

花岡「そのうえで残す理由は3つあります」

  • PBR0.70倍・配当利回り3.4%。売られた結果、絶対水準で安いところに入ってきた
  • 9月24日に1,341円で300株売った玉が、いま1,311円。自分が降りた値段より安い
  • 売買代金2.5億円あり、刻まずに入れる

花岡「短期の逆張りではなく、ガスの需給が落ち着くまで待てる資金で持つ銘柄です。権利落ちで拾う6本とは、入る理由も持つ期間も別物として扱います」


🦦 ダイケンは中身がいちばん良くて、いちばん買えない

河内「PBR0.35・配当利回り2.9%、2月期決算なので9月末の権利はゼロ、開示も材料もありません。純粋に『落ちる理由がないのに落ちた』銘柄です」

河内「ただし今日の出来高は2,100株、売買代金は200万円です。1,000株買うと、その日の出来高の半分を自分で持っていくことになります」

守田「丁寧に集められるなら相当いい、というのが正確な言い方だ。数日かけて刻む前提の銘柄で、思いついた日に単元でまとめて買う銘柄じゃない」

🐊 PSコンストラクションは、降りた値段より安い

墨田「9月24日に700株を平均2,205円で返済しています。今日の終値は2,121円。中間配当50.5円の権利落ちを差し引いてもなお2.19ポイント安い」

花岡「配当利回り4.8%はこの7本で最高、売買代金2.5億円で板もあります。ただしPBR1.54倍は7本でいちばん高く、資産の安さでは拾えません」

🦩 京阪HDは、優待だけが落ちている

優田「京阪ホールディングスは配当の権利確定月が3月のみ。9月末に落ちるものは優待しかありません」

優田「同じ構造なのが名古屋鉄道(▲1.53%)と富士急行(▲0.42%)です。逆にJR東日本・JR東海・JR九州は優待が3月のみで、9月は配当しか落ちません」

銘柄下落率中間配当配当で説明できる分残り
JR東海▲2.34%16円0.43%1.91pt
JR西日本▲3.18%48.5円1.61%1.57pt(9月優待あり)
JR東日本▲2.74%42円1.22%1.52pt
JR九州▲3.09%60.5円1.73%1.36pt

優田「JR東海はPBR0.67で鉄道大手では最安、説明のつかない下げも1.91ポイントで最大です。ただし配当利回り0.87%なので、インカムの枠には入りません」

守田「京阪の3.56%も、鉄道18銘柄のうち17銘柄が下げた日の数字だ。全部が優待落ちとは言い切れない」


🏗️ それでも建設のディープバリューは面白い

河内「セクターで売られたことを差し引いても、建設業の中に9月末の権利がゼロの銘柄がいます」

コード銘柄終値下落率9月の権利PBR利回り売買代金
1716第一カッター興業1,357円▲1.52%なし(6月期)0.753.3%0.39億
1850南海辰村建設430円▲1.83%なし(中間配当なし)0.621.9%0.04億

河内「この2社は配当も優待も落ちていません。建設セクターが売られたぶんだけ下げた、という整理になります」

河内「南海辰村は売買代金400万円。ダイケンと同じで、刻んで集める銘柄です」

大型なら、五洋建設のチャートが底堅い

夜見「五洋建設はマイナス4.02%、理論落ち1.71%で超過2.31ポイント。売買代金25.8億円で執行の問題がありません」

1893 五洋建設位置(カイリ率は9月25日時点)
25日線+2.72%
75日線▲3.16%
200日線▲10.11%
9月25日 → 9月29日1,518.5円 → 1,457円(▲4.05%)

夜見「25日線の上にいた銘柄が、権利落ちの2日で25日線まで戻ってきた形です。200日線からはまだ10%下にいます」

守田「PBR2.05倍は資産バリューでは説明できない。拾うなら配当利回り3.6%と受注の話であって、安いから買うではない」


🚫 材料で下げた12社は外した

墨田「161銘柄すべてのニュース欄を9月25日から29日ぶん確認しました。重い開示があったのは12銘柄でした。下げの大きい5本を並べます」

コード銘柄下落率開示
1723日本電技▲13.40%既存株主による株式売出
6703沖電気工業▲5.58%セカンドキャリア支援制度の特別損失
8316三井住友FG▲3.95%中間持株会社体制への移行に伴う株式交換
7013IHI▲3.64%ドイツ子会社の持分譲渡
8217オークワ▲1.93%業績下方修正・上期営業赤字

墨田「下落率だけで並べると、先頭に来るのがこの2社でした。日本電技と沖電気工業は、拾ってはいけない側です」

日向「1日ぶんの値動きで選んでいたら、そのまま買っていました」

優待の読み違いも2社あった

優田「落ちすぎに見えて、実は優待が落ちていただけの銘柄があります」

  • ゴールドウイン(▲3.41%)…9月に落ちるのはECサイトの15%割引クーポン(購入上限3万円=最大4,500円相当)。割引券型は金額に直せず、満額で数えると理論落ちは3.75%。実際の下げを上回るので、落ちすぎではありません
  • 日本ヒューム(▲3.00%)…優待は3月と9月の年2回ですが600株以上が条件。優待利回りは年0.44%、9月分は0.22%。超過は1.85ptから1.63ptに縮みます

優田「8月の検証では、もらえない優待のために買われて翌日売られた会社を見つけました。今回は逆で、優待を数えないと落ちすぎに見える会社が出ています」


テック番長の全身イラスト
テック番長、会議に参加。

🦍 乱入|テック番長「PBR0.3の会社を拾って、どこへ行く」

テック番長「おいおい。PBR0.30の鉄鋼と、売買代金200万円の建材屋か。そういう会社が安いのは、安いなりの理由があるからだろ」

テック番長「ダイケンだって、1,000株買うのに何日かかるんだ?その間に相場が動いたら、拾い終わる前に上がってるか、もっと下がってるかのどっちかだぜ」

河内「後半はそのとおりです。だから今日の表には売買代金の列を入れました。PBR0.4倍以下で板があるのは、共英製鋼と中山製鋼所の2本だけです」

夜見「前半の『安いなりの理由』も否定しません。ただ今日測ったのは会社の良し悪しではなく、1日の値動きが権利落ちで説明できるかどうかです」

夜見「ダイケンは9月末の権利がゼロで、開示も決算もなく、それでマイナス2.41%下げました。この2.41%は、会社の評価とは無関係に動いた分です」

テック番長「……その2.41%を取るために、何日も板に張り付くのか」

守田「張り付かない。指値を置いて、来なければ買わないだけだ」

日向「番長のツッコミが、そのまま選別の条件になりましたね。売買代金で切る、材料で切る、優待で切る。3回切って残ったものだけ見る」


📋 次の権利落ち日に回す手順

墨田「8月の検証で出た結論を、そのまま持ち越します」

  1. 単日で判断しない……9月25日終値を起点に、29日と30日の通算で見る
  2. 開示を先に見る……下落率の上位ほど材料が入っている。今日は上位2社がそうだった
  3. 優待を金額に直してから引く……割引券型は換算できないので、そもそも候補から外す
  4. 業種で下げているのか、その銘柄だけが下げているのかを分ける……同業3社を並べれば5分で分かる
  5. 売買代金で切る……拾いたい株数の10倍以上の出来高がない日は、指値だけ置いて待つ

守田「4つめをサボっていたら、静岡ガスを本命にしていた。北海道ガスを並べた瞬間に、同率だと分かった」


💬 締め

沼田課長 「権利落ち日に全部の銘柄を見る必要はなかった。電気機器も化学も機械も、落ち分どおりに落ちて終わっている。 歪みが出たのは建設業だけで、しかもその大半はセクターが売られたことで説明がつく。残ったのは、落ち分では説明しきれない下げ方をした数社だけだ。 161銘柄を測って、手元に残ったのは6社と、建設の2社。それでいい。測る前は161社が候補に見えていた」

日向「先週は『落ちる理由がゼロの68社』が候補でした。今日は8社まで減りました」

沼田「減らすために測っている。増やすためじゃない」


保有銘柄の一覧は最新ポートフォリオで公開しています。

関連:権利落ち前に自分の157銘柄を仕分けた回/8月権利落ちで落ちすぎた117銘柄の検証/今週の運用記録(9月21日〜25日)/京阪ホールディングスの分析

※本稿は投資助言ではありません。株価・指標は2026年9月29日の大引け値で、時点によって異なります。権利付最終日は2026年9月28日、権利落ち日は29日、権利確定日は30日です。理論落ちは「9月末に権利が確定する1株配当+優待価値(100株換算)」を前日終値で割ったものです。中間配当の有無と金額は株探の上期「修正1株配」から取得し、配当・優待の権利確定月はみんかぶで個別に照合しました。優待の金額換算は近似で、割引券型や選択型は機械的に換算できないため候補から除いています。開示・決算・材料の有無は対象161銘柄すべてについて9月25日から29日ぶんを確認していますが、開示の無い需給要因までは追えていません。移動平均カイリ率は2026年9月25日時点の値です。掲載銘柄は当商会の保有銘柄および直近に売買した銘柄で、推奨ではありません。小型株は流動性が低く、想定した価格・数量で売買が成立しない可能性があります。投資はご自身の判断と責任でお願いします。