🏢 バリュー商会とは

🚀 資産推移は
バリュー商会の成績です

現在総資産
4,326万円
1億
02億
資産推移チャート

📅 月初に前月末成績を反映

📌 社内掲示板

2026.08.08
【東洋テック(9686)|B++で新規紹介/警備シリーズ①】大阪・関西地盤の総合警備。2026年3月期は万博の警備特需と価格改定で売上+23.3%・営業益+177.6%と実力が開花したが、見るべきは万博を剥がした後の“土台”のほう。8/7終値1,624円でPBR0.73倍・自己資本比率59.2%、時価総額約174億に対し投資有価証券43億+賃貸用不動産69億(いずれも税後)を差し引くと、警備+ビル管理という中核事業の実質EVはわずか55億=EV/EBITDA1.8倍。同業のM&A相場5〜8倍に対し、資産の裏付けと事業そのものの二重の割安になっている。配当は第13次中計でDOE3.0%を下限と明記=BPS成長に連れてフロアが切り上がる実質累進配当で、万博反動の減益期(EPS189→121円)でも71円を据え置き8期連続で減配なし。TOYO-TECプレミアム優待倶楽部と合わせた総合利回りは100株4.37%→500株4.99%→1,000株5.30%→2,500株5.60%と、買い下がって現物を積むほど厚くなる設計。1,000株なら5年で累積26.5%=実質取得原価は約1,194円まで下がる。そこへ筆頭株主セコム27.2%が2026年6月に取締役2名を送り込み、関西電力14.3%の政策保有株売却計画と2026年7月施行の独立役員規程改正で再編の期限が制度的に迫る。会社自身も中計で株価2,000円・PBR1倍を目標に。留保はセコムが20年動かなかった実績・27/3期の減収減益・のれん25.2億の減損・薄商い。再編は“払っていないコールオプション”として扱い、準主力3〜5%を現物で買い下がる。完全版レポート付き。
— 花岡
2026.08.07
【アクティビスト先回り投資・実例編/シリーズ完結】①総論・②スマートマネー・③実践で説いてきた「資産に対して極端に安い株には、いつか必ず外圧が来る。だから来やすい構造の銘柄に、来る前から座っておけ」——その“いつか”が、この数か月で立て続けに現実になった。ダイケン(5900)にグローバル・マネジメントが5.00%を純投資で取得、群栄化学(4229)にDOE5パーセントが4か月で7.18%まで積み増し(目的は重要提案行為=最も熱い)+顧客の信越化学も5%株主入り、遠藤照明(6932)にアドバンテッジパートナーズ系が転換社債で潜在13.01%=創業家系アーバン33.4%と合算46.4%の非公開化の素地。そして同業の岩崎電気は2023年にカーライル系とのMBOで前日終値+83%の4,460円で退場し、「外圧が来た先に何が起きるか」を実演済み。本稿はこの4例を横断し、外圧の“温度”を純投資→重要提案→MBOの階段として整理する。ただし守田が釘を刺す通り、純投資止まり・支配株主の壁(ダイケン52%/群栄自己株26%/遠藤33.4%)・時間軸が読めない・織り込み後の高値づかみ、という4つの戒めがある。外圧は“来たらボーナス”であって主役にしない。先回りとは当てにいくことではなく、当たっても外れても困らない場所に先に座っておくこと。
— 待伏
2026.08.06
【ヤマウHD(5284)|B++で新規紹介/割り込み】8/5の1Q決算で営業益▲29.9%を受けPTSで2,180円まで売られ、本日6日の前場終値は2,230円。ただし1Qはこの会社にとって通期営業利益の1割しかない最小の四半期で、減益額145百万は通期計画3,520百万のわずか4.1%——PTSの下げ▲4.5%とほぼ等価で、狼狽売りではなく妥当な調整だ。減益の犯人も主力のコンクリート二次製品1つだけで、水門(黒字転換)・橋梁(受注残+166%)・点検補修(+93.1%)はむしろ改善している。そのうえで2,230円はPER6.00倍・現金調整後5.17倍・EV/EBITDA約2.5倍・配当利回り5.02%・自己資本比率64.8%の実質無借金。同業のヤマックス(PER7.5倍)・ベルテクス(14.0倍)より利益率が高く財務も強いのに、PERとPBRだけが最も低い。営業利益率は2019/3期3.6%→2026/3期16.7%へ切り上がったのに、市場はいまだ利益率3%時代の評価を当てている。下値は親会社保有42.3万㎡の土地含み益(税後推定29億=1株480円)とネットキャッシュ33億が支える。国土強靱化20兆円強の5か年は今期が初年度。創業家系14.5%を含む上位10位48.6%とEV/EBITDA約2.5倍でMBOの財務条件は揃うが、材料化はゼロ=無料のオプション扱い。留保は11月上旬の2Q(上期消化率41.9%は過去48〜53%に劣後、下方修正確率30〜40%)・売上は縮小・1日売買代金7,000万円の薄商い・2031年以降の需要の谷。リスクリワード1:1.5ゆえ全力一括はせず、2,150〜2,250/2Q確認後/1,900円割れの三分割で。完全版レポート付き。
— 河内
2026.08.05
【照明インフラ株シリーズ③・総括編/完結】個別2銘柄から一歩引いて、照明“業界そのもの”の妙味を数字で解剖。①国内の照明ストックは約18.1億台でLED化率67.5%=まだ約6億台が未更新、しかも器具ごと更新が推奨されLED照明器具市場は2024年9,200億円→2030年1兆2,800億円へ。制度も追い風で直管形蛍光灯は2027年末に製造終了(2028年1月から禁止)。②なのに上場して買える純粋照明株は星和×遠藤の実質2枚だけ——岩崎電気は2023年に83%プレミアムのMBOで退場し、コイズミ・オーデリック・大光・アイリスは非上場。③そこへ東証のPBR是正・政策保有株削減が重なる三重の妙味。ただし2銘柄では分散が効かず2029年以降は需要の谷が来るため、総資産5〜10%・遠藤70/星和30・買い下がりで。握力は根性ではなく「なぜ下で止まるか」の理解から生まれる。
— 沼田
2026.08.04
【日本フェンオール(6870)|A−で新規紹介/割り込み】7/31大引け後の中間決算で「純利益▲39.5%」の見出しに反応して急落。だが中身は逆で、減益の正体は前年の特別利益392百万(うち関係会社清算益323百万)の消滅であり、経常は+26.1%・営業は+12.3%の増益。サーマルの受注は+104.5%と倍増、SSPの利益率27.6%は過去最高水準。株価2,229円のうち1株金融資産は1,714円=77%を占め、事業EVはわずか28.9億=EV/EBITDA1.7倍・金融資産控除後PER3.3倍。政策保有株の含み益を全額ゼロと置いた実質BPS2,357円すら株価が下回る。原発(柏崎刈羽・玄海3,4号機)や石油化学プラントの防災を担うニッチトップで、香港GMP26.0%+西華産業23.3%=49.3%の株主構成からTOB期待も。待つ間も配当利回り3.50%(78円・6期連続で毎年2円ずつ増配)。配当性向34%・DOE2.8%と低く増配余地が大きい。買い方は2,230/2,050/1,880円の3段ラダーで加重平均約2,060円、撤退判断は10/30の3Q決算でSSP受注を見る。留保は2022年の型式承認不正の履歴・流動性1割台・ROE目標6%<実績8.8%。完全版レポート付き。
— 河内
2026.08.03
【遠藤照明(6932)|Bで新規紹介/照明インフラ株シリーズ②】星和電機とは真逆の一枚。含み益ゼロ・実質BPS2,608円≒株価2,606円=実質PBR1.00倍で「資産バリューではない」。買う理由は①商業施設のトータル照明ソリューション(Smart LEDZ粗利41%・営業利益率10.4%)②PEアドバンテッジパートナーズ系が転換社債で潜在13.01%+創業家33%=非公開化の素地(岩崎電気のMBOプレミアム83%が前例)。転換価額2,230.5円に対し現値は16.8%イン・ザ・マネー。現値は“バーゲン”ではないため打診まで、主力化は2,300円以下から。完全版レポート付き。
— 待伏
2026.08.02
【星和電機(6748)|B+で新規紹介/照明インフラ株シリーズ①】プラント防爆照明のニッチトップ(照明機器の利益率20%)を、政策保有株ごとPBR0.49倍で拾う。時価総額95億のうち43億が政策保有株=事業の実質EVは約61億で営業利益の3〜4年分。リターンの主エンジンはPBR是正ではなくBPSの複利成長で、「PBRが一生0.49倍のままでもBPS年10%積み上げ=配当込み年8〜12%」という設計=是正されれば嬉しいボーナス、されなくても勝てる。追い風は蛍光灯の製造禁止。留意は信用倍率600倍・情報機器受注▲42%。なお防爆の競合・岩崎電気(旧6924)は2023年にカーライル系とのMBO(83%プレミアム)で上場廃止済みのため、防爆・産業用照明を上場株で買う選択肢は実質この星和だけ。完全版レポート付き。
— 河内
2026.08.01
【野村流レバレッジ論②|信用キャリーの10年設計】現物4,000万の高配当バリュー株に同額の信用を重ねると何が起きるか。金利1.69%÷調整金受取率84.685%=損益分岐は配当2.00%。配当4%なら現物3.19%+信用1.35%=合算実効4.54%で、10年後6,236万(現物のみ比+761万)。ただしこれは株価成長ゼロの下限ケース——ROE10%・配当性向50%ならBPSは年5%で自己増殖し、増配2%+株価2%なら10年で+1,301万に上振れる(レバ2倍ゆえ株価成長も2倍で効く)。加えて調整金は譲渡損益扱いのため損出しが毎年確実に還付へ変わる。一方で▲33%で追証、▲50%で自己資本消滅。完全版レポート付き。
— 野村
2026.07.31
【三協フロンテア(9639)|B++で新規紹介】ユニットハウス最大手。震災の応急仮設需要は確実に来る——しかも27/3期の会社計画590億は災害要因を織り込んでおらず計画外の上振れになる。能登の実績では粗利率が1.2pt下がっても粗利額はむしろ増加(220.4億>219.8億)=受注急増なら率より額。ただし一過性で翌期は反動減ゆえ「上振れ」に置き、土台は別に用意する。その土台=ストック収入48%×ROE11%×EV/EBITDA3.48倍×配当3.91%が「流動性枯渇+従属上場(創業家69.3%)」という構造理由だけで▲40〜60%放置されている点。ナガワはROEで劣るのにPER23倍=差は株主構成。カタリストはMBO(環境は完璧だが確率3年内20〜30%)と東証の親子上場規制。
— 守田
2026.07.29
【復興テーマ|担い手を資本で支え、果実を被災地へ】災害で儲けるのではなく、復興を担う企業に出資して応援し、利益の一部を被災地支援に充てるという順序を定義。世間が向かう下流(仮設・若築建設/ヤマウ等ゼネコン)より、工程の最初で息の長い上流=解体TANAKEN・調査応用地質・切断第一カッター・資産ダイケンの既紹介ディープバリューに妙味。仮設は三協フロンテア/ナガワ(長期優待が手厚く100株欲しい)。7/29、初動が鈍い×バリューを積極収集中。被災された方々にお見舞い申し上げます。投資助言ではありません。
— 沼田
2026.07.29
【野村流|信用維持率の設計図=平時レバ2倍の作法】信用は「どれだけ建てるか」が9割。維持率=現物×(1−下落率)÷〔信用×(1+下落率)〕でストレステストすると、資産バリュー現物を土台にすれば現物:信用100:100(レバ2倍)でも株価半減で維持率33%=追証にならない。▲30%なら54%で更に買い向かえる。三つの余力源(維持率バッファ・含み益・定期入金)と、金利1.69%・損切りラインの規律。レバナス小猿も乱入。投資助言ではありません。
— 野村
2026.07.29
【相場考察|キオクシア(285A)の急落を“需給”で読む】7/28ストップ安・終値44,550円、上場来高値から1か月で半値以下。信用倍率36.75倍・信用買残1,388万株・貸株残わずか700株という重い需給から「追証の投げはまだ終わっていない=すぐのV字急反発は考えにくい」を野村が解説。現況⑤「急落買いの作法/セリクラ」の時事・実践版。普段は触らない超人気株・投資助言ではありません。
— 野村
2026.07.23
【テレビ東京HD(9413)|B+で新規紹介】時価総額の68%が現金・有価証券=EV/EBITDA1.9倍で放送+NARUTOのアニメIPがタダ同然・PBR0.90倍。ただしTOB/MBOは放送法+日経33%で封印=「持って報われる」複利型。日本BS放送(9414)との「TOBで報われる型/持って報われる型」対比つき。
— 河内
2026.07.22
【片倉工業(3001)|B++で新規紹介】旧・製糸の名門が、さいたま新都心コクーンシティに土地含み益915億+ネット金融資産592億(株価の71%)。修正NAV4,830円に対し株価2,640円=NAVの55%・▲45%割安。筆頭株主が約11%のアクティビストで還元強化は既に始動。東部NW・広済堂と並ぶ資産×カタリスト型。ライバル総出演。
— 沼田
2026.07.21
【コラム】箱売りシリーズ医療版を公開。薬・バイオは専門家でも見通せない——だから「方向性・業界成長・シェア」の構造だけで買う。徹底売り込みで高配当化したEMシステムズ(2,000株まで現物で優待)とタウンズ(累進配当5.8%で流行を待つ)。優待がなければ金利1.69%との利ザヤで信用保有もあり。
— 沼田
2026.07.20
【コラム】「建設株は死んだのか?」公開。原油高→資材高騰の箱ごと売りで、資材とほぼ無関係な銘柄まで安い——応用地質・第一カッター・TANAKEN・ダイケンの4銘柄を「どんどん集めていく」と宣言。総合利回りを待ち賃に買い下がる。番外編=櫻島埠頭は"金融株"の引き出しで利上げ局面に。
— 沼田
2026.07.19
【櫻島埠頭(9353)|B++で新規紹介】時価総額43億に対し保有MUFG株の時価52億=「MUFGを2割引で間接保有+大阪港独占埠頭がタダ」の証券含み益型。個人投資家が半年で10.25%買い集め・有報に売却検討の明記。ただしMUFG連動+極小流動性=東部NW(A++)とは別の引き出しで少額指値分割。
— 河内
2026.07.17
【現況④公開(振り返り編)】「日本市場で最も安いかもしれない」岡谷鋼機(A・200株)と東海エレクトロニクス(A+・700株)の現況。板が薄く一度に買えないため、地合い悪化時の売り板に少しずつぶつけて集める方針を解説。東海エレは信用で集めて権利前に現引きする技も。ランクは両銘柄据え置き。
— 沼田
2026.07.16
【タウンズ(197A)|B+で新規紹介】利回り5.8%・「28円以上」明文化の累進配当×ROE40%の感染症POCT株。配当をもらいながらイベントを待つオプション設計。ただし割安の正体は正当なディスカウント=準主力3〜5%上限・打診買いから。ライバル陣営も乱入。
— 花岡
2026.07.14
【現況③公開+主力の席替え】PF主力「不動産含み益リッチ」組の現況を公開。東部ネットワークはA+→A++へ格上げ(1,317円まで走ってなお期待比+144%・27,500株フルホールド)、広済堂はA++→A+へ(548円はまだ安いが新規資金は東部優先)。京阪HD300株のサブ枠も開示。
— 沼田
2026.07.14
【現況②公開+ランク改定】「紹介銘柄の現況②(北里・神栄)」公開。北里はA−→Aへ引き上げ(PF調整で1,000株を1,340円で利確・3,400株継続)、神栄はA→A−へ改定するも売り検討せず2,400株フルホールド。ランク(妙味)とロット(資金管理)は別物。
— 沼田
2026.07.10
【現況シリーズ始動】「紹介銘柄の現況①(SaaS系)」公開。NSSOLはA→B++へ(900株を3,775円で利確・1,100株継続)、菱友はA→A−(400株買い増し・2,400株)。ランクは株価に応じて定期改定、ロットはランクに応じて調整していく。
— 沼田
2026.07.10
【応用地質(9755)|B+で新規紹介】地質調査シェア断トツ首位×ネットキャッシュ36%×PBR0.81倍×配当4%。国土強靱化20兆円と盛土規制法(調査の法定需要化)が追い風。優待は400株/600株で段差・継続1年でpt1.1倍。
— 河内
2026.07.09
【EMシステムズ(4820)|B+で新規紹介】調剤レセコン42.8%首位の医療DX寡占ストック。配当性向100%・FY27計画47円なら取得利回り9.3%。特需の谷(Q1営業益▲86%)につき、8月の2Q決算を挟んで分割エントリーで。
— 花岡
2026.07.09
【表記訂正】TANAKENの親会社スリーハンドレッドHDは非上場のため、「親子上場」→「実質親子上場(支配株主ディスカウント)」へ記事表記を修正。利益相反・低流動性という経済実態と投資ストーリーは不変。
— 待伏
2026.07.08
【第一カッター興業(1716)|B+で新規紹介】時価総額の53%が現金・PBR0.79倍・EV/経常3.9倍。国土強靱化の維持補修需要の受け皿で、資材高はむしろ相対優位。TANAKENと真逆の「守り」枠。
— 夜見
2026.07.07
【TANAKEN(1450)|A−で新規紹介】解体専業で国内唯一の上場。資材を積まず鉄を売る側なのに「建設株」一括売りで、ROE16%×PER8倍×配当4%に放置されている。
— 堀田
2026.07.05
【隠れ国策シリーズ】「少子化マネーの関所」北里(368A)編を公開、翌7/6に双子の日本ホスピス(7061)編も公開。国が構造的に金を出し続ける市場の独占者を、安いうちに拾う。
— 沼田
2026.07.02
【ダイケン(5900)|B++で新規紹介】PBR0.34倍・昭和取得の土地含み益42億・NCAV>株価。流動性が薄いので少しずつ拾う長期枠(長期ならA+級)。
— 河内
2026.07.02
【シリーズ完結】「アクティビスト先回り投資」全3話を7/2〜7/4で連続公開。大量保有報告書の追い方(スマートマネー編)から実践チェックリストまで。
— 待伏
2026.07.01
【コラム】野村の錬金術:買い方金利1.69%時代の税込み損益分岐は配当約2%。損出し+3年繰越の節税まで。信用を使うなら必読。
— 野村
2026.06.28
【コラム】「SaaSは死んだのか」公開。AIで死ぬのは浅いSaaSだけ——一括売りは歪み。ERP・SI・規制ITの構造優位を確認。後のNSSOL・菱友・EMシステムズ仕込みの土台。
— 沼田
2026.06.24
【コラム】野村のニッチ投資論①「東京の火葬場独占ディスカウント」公開。広済堂HD(7868)の資産の源泉を制度面から深掘り。
— 野村
2026.06.19
【教科書シリーズ】「バリュー投資の教科書」を6/19〜22で4連投。①日本市場の歪み→②ネットネット→③バフェット商社→実践編(日本のネットネット株の探し方)。
— 沼田
2026.06.17
【日本ギア工業(6356)|Aで新規紹介】最高益率なのに最低PER——市場のセクター一括処理が生んだ歪みの典型。
— 堀田
2026.06.13
【集中連載】守田「投資家の意思決定論」全4話+花岡「配当シリーズ」全4話を6/13〜16で公開。NISA vs 信用の期待リターン比較も。資金管理と出口の土台はこの一群。
— 守田
2026.06.11
【広済堂HD(7868)|A+→A++に格上げ】株価が更に下落し、NAV1,021円との乖離が一段拡大。ダウンサイドはBPS床のみ・アップサイドは据え置きで非対称性が改善。「下げが投資妙味を高めた」格好。売却検討は継続中、ポジション積み増し検討。
— 待伏
2026.06.09
【NSSOL(2327)】アクティビスト3D の動向を注視中。6/19総会後の防衛策消滅で買い増し解禁へ。変更報告書に即反応できる体制を維持。
— 待伏
2026.05.29
TOB件数が加速中。日本の割安ニッチトップが今熱い!
— 沼田

🧑‍💼 筆者

沼田 堅一
課長・プレイングマネージャー
野村信用を活用したバリュー株×TOB待ち伏せ戦略。TOBヒット20件超。【目標】4,326万円 → 2億円(2030年)

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日本株バリューを『大量に』持つ商会が、なぜ超長期米国債ETFを買うのか|株クラッシュの保険=2255・237A、しかも信用なら『保険料』を配当が肩代わりする【バリュー投資コラム】


🦞 「うちのポートフォリオを裏返すと、そこにあるのは割安な日本株バリューの山だ。誇らしい。……だが、リスク番として正直に言う。この山は、株式市場が総崩れになる日には、まとめて沈む。バリューだろうが何だろうが、暴落の初動は”全部一緒に叩き売られる”。——だから今日は、その山に1本だけ差しておく傘の話をする」


なぜ”保険”が要るのか|バリュー株の山は、クラッシュに無防備

🦞守田「まず前提を確認する。沼底バリュー商会は、東部ネットワーク・広済堂・応用地質……と、割安な日本株を厚く持っている。個々は下値が資産に守られた良い銘柄だ。だが——株式市場全体がクラッシュする局面では、割安も優良も関係なく、初動でまとめて売られる。2020年3月も2008年も、そうだった」

🦎日向(見習い)「じゃあ、暴落が来たら耐えるしかないんすか?」

🦞「耐えるのが基本だ。だが、“耐える”を助ける資産を、少しだけ混ぜておく手はある。株が暴落するとき、逆に買われやすい資産——それが超長期の米国債だ。景気が悪化して株が売られると、投資家は安全資産に逃げ、中央銀行は利下げする。金利が下がれば、長い債券ほど価格が跳ね上がる。株の下げを、債券の上げが一部埋める。これが”保険”の理屈だ」

🧑‍💼沼田「うちは日本株バリューが主戦場だ。それは変えない。ただ、主力が”株一色”だからこそ、逆相関の資産を一定数だけ持つ意味がある。全財産を賭けるのではない。傘は、雨の日にさせればいい本数だけあればいい」


主役の2銘柄|同じ”超長期米国債ETF”でも、役割が違う

🦉夜見「今日の主役は、東証に上場する円建ての超長期米国債ETF2本です。名前は似ていますが、中身の役割がきれいに分かれます」

2255 iシェアーズ米国債20年超237A iシェアーズ米国債25年超 ロングデュレーション
中身利付の米国債(20年超)STRIPS=ゼロクーポン債(25年超)
為替ヘッジなし(ヘッジあり版は2621)なし(ヘッジあり版は238A)
分配金あり・利回り約3.86%(年4回・株価207.5円)出るが薄い・利回り約1%前後(1口あたり年およそ1.5円÷株価154円。ゼロクーポン=利息を分配しないため)
デュレーション長い(約16〜17年)東証で最長(約27〜30年)
信託報酬0.14%(税抜)0.14%(税抜)
うちでの役割利ザヤの取れる保険(信用向き)値幅が最強の保険(現物向き)

🦉「ポイントは2255は利息を払う普通の債券、237Aはゼロクーポン(STRIPS=利息部分を切り離した元本のみの債券)という違いです。ゼロクーポンは利息を払わない代わり、金利変動への感応度(デュレーション)が極端に長くなる——237Aは東証で最長です。だから同じ”金利1%低下”でも、237Aのほうが値上がり幅が大きい。クラッシュ保険としての”効き”は237Aが上。分配金も出ます(ゼロクーポンでも税務上の”みなし利息”を分配)が、額の変動が大きい

🦎「なるほど……2255は”利息が安定して出る傘”、237Aは”一番よく開くけど、開き具合も利息も気まぐれな傘”、って感じっすね」


妙味の核心|信用なら”保険料”を、配当が肩代わりしてくれる

🧓野村「ふぉっふぉ、ここからがワシの領分じゃ。保険というのは普通、“保険料”を払うもの——寝かせた資金の機会損失、というコストがかかる。じゃが2255には、その常識を裏返す仕掛けがある」

💡 野村流・“保険料が逆に入ってくる”構造(2255を信用で持つ)

・2255の分配金利回り=約3.86% ・信用の買い方金利=年1.69%錬金術の記事参照) ・つまり——金利1.69%を払ってなお、分配3.86%が入る。差し引き年2%前後のキャリー(利ザヤ)が残る保険(クラッシュ待ち)をしているのに、待ち時間そのものがプラス収益になる

🐝花岡「普通の保険は、何も起きなければ保険料が”掛け捨て”です。でも2255を信用で持つと——クラッシュが来なくても、分配3.86%と金利1.69%の差が毎年ポケットに入る掛け捨てどころか、掛けているだけでお金が貯まる保険。ここがこの銘柄の一番の色気です」

🧓「そして株がクラッシュしたら、利下げで2255も237Aも跳ね上がる。平時は利ザヤ、有事は値上がり——ワシが信用を”設計”と呼ぶのは、こういう構造のことじゃ。博打じゃない」

🧓「ついでに、237Aの”参考利回り”も正直に言うておく。237Aの分配金利回りは、直近実績で年1%前後(1口あたり年およそ1.5円 ÷ 株価154円)——ゼロクーポン=利息を払わん債券じゃから、利付の2255(3.86%)と違うて分配は薄い。ネットには”8.9%“などと出回っておるが、あれは回数や単位を取り違えた数字で、実額から計算すればせいぜい1%程度じゃ。つまり237Aを信用で持つと、分配1%に対し金利1.69%で”逆ザヤ”——持つほど持ち出しになる237Aで”実質見込める”のは利回りではのうて、クラッシュ時にいちばん大きく開く”値幅”のほうじゃ。利ザヤが欲しければ2255を信用で、値幅の保険が欲しければ237Aを現物で——これが答えじゃな


なぜ”為替ヘッジなし”を選ぶのか

🦎「あれ、でも2255も237Aも”為替ヘッジなし”っすよね? ドル円が動いたら、その分ブレませんか?」

🦉夜見「鋭い。ブレます。だが、あえて”なし”を選ぶ理由があります。為替ヘッジには”コスト”がかかり、それが日米金利差の分だけ年5%前後にもなる。ヘッジあり版(2621・238A)は、そのコストで分配金や値上がりがごっそり削られる。超長期債では、ヘッジコストが妙味を食い潰してしまうんです」

🦞守田「その代わり、正直な弱点も背負う。クラッシュ=リスクオフの局面では、円高になりやすい。ドル建ての債券が値上がりしても、円高がその一部を相殺する。——ここは次の”正直な話”で、たっぷり釘を刺す」


正直に|“効くクラッシュ”と”効かないクラッシュ”がある

🦞守田「ここが今日いちばん大事な話だ。この保険は、万能ではない。クラッシュには2種類あって、片方には効くが、もう片方には効かない」

⚠️ 保険が”効く”クラッシュと”効かない”クラッシュ

効く:景気後退(リセッション)型——株安→利下げ→長期債が上昇。2020年3月・2008年はこれ。傘がしっかり開く ・効かない:インフレ・金利上昇型——2022年のように、株も債券も同時に下がる。利上げ局面では、この傘は逆に濡れる ・為替の相殺——ヘッジなしゆえ、リスクオフの円高がドル建て債券高を一部打ち消す

🦞「だから鉄則はこうだ。①保険は”一定数”に留める(PFの全部を賭けない)②2255を信用で持つなら、金利上昇局面の値洗い(含み損)に耐えられるサイズに限定する。237Aはデュレーションが約27〜30年——金利が1%上がれば、価格は3割近く動く。この激しさを信用レバレッジで抱えるのは自殺行為だ。だから237Aは”現物”、2255は”利ザヤの取れる範囲の信用”——この使い分けが命だ」

🧑‍💼沼田「保険を”儲けの主役”にした瞬間、それは保険じゃなく投機になる。主役はあくまで日本株バリュー。米国債は、その山が総崩れする日のための、控えめな傘——この分をわきまえることが、一定数に留める理由だ」

📌 【追記・2026-08-01】「耐えられるサイズ」を数字にすると 野村の追証ラインは維持率30%(法定最低20%より厳しく、受入期日は発生日から2営業日目)。買方金利1.69%という低金利の恩恵と引き換えに、維持率には人一倍の余裕を持つのが作法です。 実務式(代用有価証券の掛目80%)で追証に届く下落率は、レバ1.2倍で▲74%1.5倍で▲50%2倍で▲27.8%入口は1.2倍、自信がついたら1.5倍まで。2倍は「かなりリスクを取っている」自覚が要る限界値です。 とくに本稿の2255のような債券ETFは、日本株バリューと違って“資産の床”で下値が守られる性質ではありません金利上昇局面の値洗いは指数以上に効きうるため、信用に載せるサイズは日本株バリューよりさらに保守的に。詳細はレバレッジ論①(維持率の設計図)へ。


うちの持ち方|237Aを打診(154.2円・6480株)

🧑‍💼「例によって手の内を晒す。うちは先日、237Aを1株154.2円で6,480株、約100万円分を打診買いした」

💡 沼底バリュー商会の米国債ETFポジション

237A:154.2円 × 6,480株(約100万円)を現物で打診=東証最長デュレーションで”値幅が最強の保険”を現物で確保。金利変動が激しいぶん信用では抱えず、現物でクラッシュ時の跳ねを最大化する枠 ・2255:信用でのキャリー枠を検討=分配3.86% − 金利1.69%の利ザヤを取りながら、同じ保険を”待ち時間つき”で持つ枠

🦞「237Aを現物にしたのは正解だ。237Aはデュレーションが約27〜30年——金利が1%動けば価格は3割近く動く。この激しさを信用レバレッジで抱えれば、金利上昇局面の値洗いで一発退場になりかねない。金利リスクが桁違いに激しい237Aは現物、相対的にマイルド(デュレーション約16〜17年)で分配も安定する2255は”利ザヤの取れる範囲で信用も可”——分配の有無ではなく、金利リスクの激しさで分けるのが正しい。約100万円という”打診”サイズなのも良い。保険は、日本株の山に対して一定数あればいい


ライバル乱入|「ようやくドル資産か」と、鷹が上機嫌

🦅ドル建て鷹「ほう……ようやく分かってきたじゃないか。円建て内需株ばかり抱えていたお前らが、とうとうドル建ての翼に手を伸ばした。歓迎するぞ。もっと買え、全部ドルにしろ」

🦞守田「鷹、半分は認める。だが勘違いするな。これは”ドルで稼ぐ”ために買うんじゃない。株の山が崩れる日の”保険”として買うんだ。だから為替の翼が目当てじゃない——むしろヘッジなしの円高相殺は、うちにとって弱点ですらある。お前の”全部ドルにしろ”は、保険を主役にしろと言っているのと同じ。それは投機だ

🐒レバナス小猿「ウキーッ! 債券なんて地味の極み! 保険? そんなもん要らねえ、暴落しても握ってりゃ戻る! レバナス全力ホールドだ!」

🦉夜見「小猿さん、あなたのレバナスは、暴落でレバレッジぶん深く沈み、戻るのに何倍も時間がかかる。そのとき2255・237Aは逆に跳ねて、“暴落で増えた保険を利益確定して、安くなった株を買い増す原資にできる”。保険の本当の価値は、下げを和らげることより——暴落の底で、動ける現金を作ってくれることです」

🦍テック番長「金利の時代はもう終わる! 債券なんて時代遅れ、これからはAIとテック株だけよ!」

🧑‍💼沼田「番長、“終わる”かどうかを当てにいくのが投機で、どっちに転んでも生き残れるように備えるのが投資だ。テック株が正しければ、うちの日本株もついていく。テックが弾ければ、この傘が開く。片方に賭けないのが、うちの流儀だよ

🦎「……今日もライバルの茶々が、全部そのまま論点になってるっすね。鷹の”全部ドル”=保険を主役にするな、小猿の”要らない”=暴落の底で動く現金の価値、番長の”時代遅れ”=どっちに転んでも生き残る備え……」

🦞「そうだ。保険を語るのに、派手さは要らない。要るのは”最悪の日に何が起きるか”の想像力だけだ


まとめ

🧑‍💼「整理しよう」

論点結論
なぜ持つ日本株バリューの山は株クラッシュに無防備=逆に動く超長期米国債を”一定数”の保険に
2255利付・分配3.86%。信用なら金利1.69%を上回り、待ち時間が利ザヤになる保険
237Aゼロクーポン・デュレーション最長(約27〜30年)。分配も出るが薄い(利回り約1%<信用金利1.69%で逆ザヤ)=利回りでなく”値幅”の保険を現物で持つ
うちの保有237Aを154.2円×6,480株(約100万円)で打診/2255は信用キャリー枠を検討
最大の留保効かないクラッシュ(インフレ・利上げ型)がある・為替ヘッジなしの円高相殺・信用×デュレーションは限定
心構え保険を主役にしない。一定数に留める

💬 守田より(今日は沼田課長ではなくリスク番から) 「バリュー投資家は、安く買うことばかり考えがちだ。だが、長く生き残る投資家は、“最悪の日”を先に設計している。うちのポートフォリオは日本株バリューの山——普段はそれでいい。だが山が総崩れする日のために、逆に動く傘を一定数だけ差しておく。2255は、その傘が平時に利ザヤという”保険料の逆流”を生むのが賢い。237Aは、いざという日に一番大きく開くのが頼もしい。ただし忘れるな——この傘は、インフレ・利上げ型の嵐には逆に濡れるし、為替の円高にも一部相殺される。万能ではない。だからこそ”一定数”だ。保険は、掛けすぎれば家計を圧迫し、無ければ最悪の日に沈む。ちょうどいい本数の傘を、配当をもらいながら差しておく——それが、暴落を”チャンス”に変える準備だ」


関連:野村の錬金術(買い方金利1.69%)資金管理・生き残りの投資論NISA vs 信用の期待リターン含み損の意思決定論

※本記事は特定ETFの売買を推奨するものではありません。超長期債ETFは金利変動で価格が大きく動き、為替ヘッジなしのため為替変動の影響も受けます。信用取引はレバレッジにより損失が拡大し得ます。数値は2026年7月時点の公開情報(発行体資料等)に基づく概算で、分配金利回り・デュレーションは変動します。投資判断はご自身の責任で。