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バリュー商会の成績です

口座の残高
2026年8月時点
4,308万円
1億
02億
資産推移チャート

📅 画面は2026年8月に撮影

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🧑‍💼 筆者

沼田課長
沼田課長
課長・プレイングマネージャー
野村信用を活用したバリュー株×TOB待ち伏せ戦略。TOBヒット20件超。【目標】4,308万円 → 2億円(2030年)

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📝 更新状況

🎯 TOBヒット実績

20件
上場廃止ヒット
上場維持含む合計 30件超
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銘柄分析
トスネット (4754)
東北トップの交通誘導警備
3年保有想定の 期待価格
1,905円
現在比 +25〜+48%
シナリオが大きく崩れない限り保有継続 — 崩れた場合は売却を検討
現在株価
1,520円
2026/8/9時点
3年期待価格
1,905円
期待リターン
+25〜+48%
最大下落
▲11%
修正PBR
0.84倍

銘柄紹介|トスネット(4754)— 業績はいまいち、でも現金48億が時価総額の68%。東北トップの交通誘導警備を『資産と資本イベント』で買う。光通信20%×創業家38%×セコム15%=大増配・MBO・TOBのどれに転んでも妙味【資産バリュー・イベントドリブン】


🐊 「イベント担当の待伏です。今日の一枚は——仙台本社・東北トップの交通誘導警備、トスネット(4754)。先に正直に言っておきます。本業は、いまいちです。それでも私がこれを狙うのは、“株を誰が握っているか”が、この2カ月で決定的に動いたから。今日は資産と資本イベントの話です」

河内「割安発掘担当の河内です。業績が弱いのに面白い——これはうちの得意分野ですね。順番に見ていきましょう」


まず弱点から|本業は下方修正、ここは隠さない

守田「リスク番として、悪いところを先に出す。2026年9月期、会社は通期予想を下方修正した。売上122.6億→113.3億、営業利益は8.8億→5.1億へマイナス42%。理由は賃上げの影響、創業者への特別功労金3億円、解散した子会社の影響だ」

守田「営業利益率も7.2%→4.5%へ落ちる。労働集約の警備業で、賃上げがコストを押す構図——ここは楽観できない。“本業の勢いで買う株ではない”と、最初に釘を刺しておく」

待伏「その釘は正しい。だからこそ、この株は“業績”ではなく“資産と資本構成”で見る。そして、その二つが、いま桁違いに強い」


机に広げた決算資料と電卓を前に、書類を読み比べるフクロウの夜見
🦉 夜見賢三 ——数字は、並べて初めて意味が出る

🦉 速報|8月7日の3Q決算——四半期ベースでは、もう増益に転じている

夜見「完全版レポートの作成後、2026年8月7日に第3四半期決算が開示されました。ここは最新の数字で上書きします」

📄 2026年9月期 3Q累計(2025年10月〜2026年6月) ・売上 84.28億円(▲4.9%) ・営業 3.82億円(▲30.7%)/経常 5.24億円(▲16.7%) ・最終 1.60億円(▲58.5%)

夜見「累計で見れば、たしかに厳しい。最終益は前年同期比マイナス58.5%です。ですが、四半期を切り出すと景色が変わります」

2026年4〜6月(3Q単独)実績前年同期比
売上高28.15億円▲2.6%
営業利益1.50億円+3.4%
経常利益1.95億円+10.8%
最終利益1.08億円▲6.1%

夜見「3Q単独では、営業も経常もすでに増益へ転じています。営業利益率も5.3%まで戻した。賃上げコストの吸収が進み始めた、と読める数字です」

夜見「進捗率も見てください。下方修正後の通期計画(営業5.10億・経常7.15億)に対し、3Q累計の進捗は営業74.9%・経常73.3%。前年同期の対通期進捗(営業64.1%・経常65.2%)を、はっきり上回っています」

守田「だが、そこで喜ぶな。最終益の進捗は29.9%しかない。通期計画5.36億に対し3Q累計1.60億——4Qだけで3.76億を稼ぐ必要がある。前年の4Q実績が3.71億だから不可能な数字ではないが、特別功労金などの特殊要因が下期にどう残るかは読み切れない。ここは楽観しない」

夜見「そして、この記事の主役であるバランスシートはさらに強くなりました。自己資本比率は前期末75.2%から77.3%へ、有利子負債倍率は0.10倍から0.05倍へ。現金の厚みと実質無借金の体質が、決算をまたいで一段と進んだ——資産バリューとしての床は、むしろ上がっています」

待伏「つまり“本業がいまいち”という前提は、まだ崩れてはいません。でも、崩れる方向ではなく直る方向に動き始めた。そのうえで資本イベントが待っている——ここが今日の話です」


🦉 夜見の本題|現金48億が時価総額の68%、事業はタダ同然

夜見「財務分析担当の夜見です。バランスシートを開けます。2026年3月末で現預金は約52億円、有利子負債はわずか8億円。ネットキャッシュは約48.3億円。これを時価総額と並べてください」

🏦 “現金で買える”という異常 ・時価総額 70.7億円(8/7終値1,520円×自己株除く465万株)/ネットキャッシュ 48.3億円(時価総額の68%) ・差し引いた事業のEVはわずか22.4億円——営業利益5億円の会社が、EV/EBIT 4.4倍・EV/EBITDA 3.1倍で放置 ・自己資本比率 77.3%(2026年6月末)/BPS 約1,804円/PBR 0.84倍

夜見「さらに土地の含み益(税後)を積むと、NAV(修正純資産)は中立ケースで1株1,905円。株価は1,520円ですから、NAVに対して17〜24%のディスカウント。現金の分厚さが下値を守り、含み益がその上に乗る——資産バリューとしては、かなり堅い床です」

河内「業績が弱くても株価が崩れにくいのは、この“現金の床”があるから。本業の下振れは、もうかなり株価に織り込まれています。『悪い業績』はニュースで、『分厚い現金』はバランスシートの事実——市場は前者に反応しすぎている、というのが私の見立てです」


窓辺の観葉植物にじょうろで水をやるミツバチの花岡
🐝 花岡利次郎 ——配当は、育てるものです

🐊 待伏の本題|「大増配・MBO・TOB」のどれに転んでも妙味

待伏「ここからが本丸。直近2カ月(2026年6〜7月)で、資本政策イベントが立て続けに3件起きました。この会社の株主構成が、動き始めた」

① 光通信が「持分法適用関連会社」化(議決権20.04%) 🐊「2026年7月、光通信グループの議決権が20.04%に到達し、トスネットを持分法適用関連会社にしました。これは“単なる純投資”から“損益を取り込む関与”への質的転換です。持分法を適用する側は、投資先のEPSと配当に強い経済的動機を持つ。7年で0%→20%まで積み上げた重田氏のスマートマネーが、いよいよ“回収”を意識する局面——増配圧力が“制度として”効き始めます」

② 創業家が個人株を資産管理会社へ全量集約(38.08%) 🐊「2026年6月、代表取締役専務の佐藤雅彦氏が、個人保有11.89%を全量、資産管理会社『有限会社元気』へ譲渡。同社の保有は26.19%→38.08%になりました。相続・事業承継対策の定石であると同時に——非公開化(MBO)を行う場合の“受け皿”が1社に整ったことを意味します。開示上も金商法167条の買集め行為として公表済み。MBOの号砲とも読めます」

③ セコムも15.5%を保有 🐊「加えて、警備2強のセコムが15.5%の2位株主。業界再編(TOB)の当事者が、すでに株主名簿に載っている」

待伏「整理します。この三者が高い比率で握っているから、シナリオがどれに転んでも報われる」

🎯 どれに転んでも妙味(非対称) ・大増配:光通信の持分法化=EPS・配当への動機。分厚い現金と低い配当性向は、増配余地そのもの ・MBO:創業家38%集約=受け皿完成。潤沢な現金は、MBOの原資にもなる ・TOB:セコム15.5%+業界再編。警備2強が中小を子会社化する流れの本命の一つ ・そして、どれも起きなくても——現金69%とNAVディスカウントが下値を守る


🦍 乱入|「業績が落ちてる会社を、なんで買うんだ?」

テック番長「待て待て。営業利益マイナス42%だろ? 縮んでる会社を“資産が”とか言って買うのは、バリュートラップの典型じゃないのか。安いのには理由がある。成長のない警備なんて、AIとドローンに食われて終わりだ」

待伏「番長、その指摘は半分正しい。“安いだけで動かない”万年割安なら、私も買わない。だが今回は違う。動く理由(カタリスト)が、この2カ月で3つ同時に点火した。光通信の持分法化、創業家の集約、セコムの存在——バリュートラップは“触媒のない割安”だが、これは“触媒が揃った割安”だ」

夜見「番長のAI論にも答えます。交通誘導・工事現場・イベントの警備は、法令で有資格の人員配置が求められる領域が多く、完全な無人化はまだ遠い。むしろ人手不足で単価は上がりやすい。“縮む本業”というより“地味だが底堅い本業+分厚い現金”です」

日向「番長のツッコミ、いちばん大事な確認事項ですね。『触媒はあるのか?』——それが無ければただの安い株。でもトスネットは触媒が3つ揃ってる。だから“資産の割安”が“実現する割安”に変わりうる、と」

番長「……ちっ。触媒が揃ってるなら、まあ、話は別だ(覚えとけよ)」


川辺で虫眼鏡をのぞきこみ、石のあいだの小箱を見つけたカワウソの河内
🦦 河内拾造 ——値札の裏に、拾えるものが落ちていないか

まとめ|「本業ではなく、資産と資本構成で買う」

沼田「今日のトスネットを、一枚に畳む」

論点結論
弱点通期は下方修正(営業益マイナス42%)・賃上げ圧力。業績の勢いで買う株ではない。ただし3Q単独は営業プラス3.4%・経常プラス10.8%と増益へ転換
資産ネットキャッシュ48億=時価総額の68%・事業EVは22.4億・自己資本77.3%。NAV1,905円に17〜24%ディスカウント
触媒①光通信20%が持分法化=増配圧力の制度化(重田氏のスマートマネー)
触媒②創業家が資産管理会社へ38%集約=MBOの受け皿が完成
触媒③セコム15.5%=業界再編(TOB)の当事者が株主に
握り方準主力3〜5%・少額から。触媒の実現時期は読めない=“待てる金”で。本業の一段の悪化が留意点

💬 待伏より 「私の型は、いつも同じです。“安い資産”に“外圧”が近づいている銘柄を、騒がれる前に少しだけ拾って、待つ。” トスネットは、その教科書のような一枚——現金が時価総額の7割で下値を守り、光通信・創業家・セコムという三者が、大増配にもMBOにもTOBにも“転びうる”布陣で座っている。本業が弱いのは事実。でも私が賭けるのは本業ではなく、この資本構成が動く確率です。焦らず、少額から、地合いの悪い日に」


関連:東洋テック(9686)関西の資産バリュー警備/警備業界の再編とTOB期待(総括)/アクティビスト先回り②スマートマネー編(光通信・重田康光)/ダイケン(5900)アクティビスト参入

※本稿は投資助言ではありません。評価ランク・目標株価・下値めどは一定の前提を置いた暫定値です。本業の一段の下振れや、増配・MBO・TOBのいずれも実現しない可能性など下振れ要因もあります。投資はご自身の判断と責任でお願いします。株価および株価から導いた指標は2026年8月7日終値1,520円を基準に算出しています。バランスシートの内訳(現預金・借入金・NAV)は完全版レポート作成時点(2026年3月末)のもので、第3四半期の数値は2026年8月7日開示の決算短信によります。

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