紹介銘柄の現況|上がっても、まだまだ安い——北里コーポレーション・神栄の損益公開とランク改定(北里 A−→A/神栄 A→A−)。ランクを上げたのに売り、下げたのに売らない理由【紹介銘柄の現況②】
🧑💼 「現況シリーズの第二弾だ。前回のSaaS組に続いて、今回は『上がってきたが、まだまだ安い』組——北里コーポレーションと神栄。先に言っておくと、今回は少し不思議なことをしている。ランクを上げた銘柄を一部売り、ランクを下げた銘柄は売っていない。順に説明しよう」
総況|どちらも上昇、どちらも『まだまだ安い』
沼田「まず全体像だ。2銘柄とも紹介時から上昇し、含み益が乗っている。だが結論から言えば、どちらもまだまだ安い。基本はホールド継続だ」
| 現在株価 | 平均取得単価 | 損益率 | 保有株数 | 現況ランク | |
|---|---|---|---|---|---|
| 北里コーポレーション | 1,350円 | 1,181円 | +14.3% | 3,400株 | A−→A(引き上げ) |
| 神栄 | 2,222円 | 2,100円 | +5.8% | 2,400株 | A→A−(改定) |
夜見「損益を積み上げます。確定益 約15.9万円(北里1,000株分)+含み益 約86.7万円(北里 約57.5万+神栄 約29.3万)=合計 約103万円。前回のSaaS組(約120万円)と合わせて、紹介銘柄のフォローとしては順調な部類です」
守田「ただし前回と同じ釘を刺しておく。上がってきた——それ自体は評価の理由にならない。うちが見るのは常に”その株価で持つ妙味”だ。上がってなお安いのか、上がって安さが薄れたのか。今回の2銘柄は、その判定がちょうど逆に出た好例だ」
北里コーポレーション(368A)|1,000株利確して、ランクはA−→Aへ”引き上げ”
夜見「まず北里」
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 現在株価 | 1,350円(紹介時1,206円→+11.9%) |
| 平均取得単価 | 1,181円(損益率+14.3%) |
| 保有株数 | 3,400株(当初4,400株) |
| 実現した売買 | 1,000株を1,340円で売却=確定益 約15.9万円(PFバランス調整) |
| 含み益 | 約57.5万円(3,400株) |
| 現況ランク | A− → A に引き上げ |
堀田「中身の確認から。生殖医療消耗品を110ヵ国で独占供給する構造も、少子化対策マネーの”関所”というポジションも、何も揺らいでいない。株価は1割強上がったが、稼ぐ力と独占の確度に照らせばまだ明確に安い。上場来最低圏から抜け出しつつある局面で、妙味はむしろ濃いと再評価——ランクはAへ引き上げだ」
日向(見習い)「え、ちょっと待ってください。ランクを上げたのに、1,000株も売ったんすか? 逆じゃないんすか?」
「日向、いい質問だ。これが今回いちばん伝えたいことだ。ランクは”この銘柄の妙味”の評価。ロットは”PF全体の中での資金配分”の話。別物なんだ。北里は当初4,400株——取得ベースで500万円超と、うちのPFの中で膨らみすぎていた。だから妙味の評価とは無関係に、PFバランス調整として1,000株を1,340円で外した。評価はA、むしろ上げている。今後も上昇局面では、バランス調整で売ることはあるかもしれない——だがそれは弱気転換ではない。3,400株の主力は、まだまだ安い間はしっかりホールドする」
神栄(3004)|ランクはA→A−へ改定、でも1株も売らない
「次に神栄」
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 現在株価 | 2,222円(紹介時2,112円→+5.2%) |
| 平均取得単価 | 2,100円(損益率+5.8%) |
| 保有株数 | 2,400株(当初から変わらずフルホールド) |
| 実現した売買 | なし |
| 含み益 | 約29.3万円 |
| 現況ランク | A → A− に改定 |
河内「神栄は資産バリューの主力格。株価が上がってきた分、割安度がわずかに薄まった——それを正直にランクへ反映してA−です。ただ、ここが大事なところで……A−はうちのルールでは”買い増し〜厚めにホールド”の帯。そして神栄は、資産の裏付けに対してまだまだ安い。だから売りは検討すらしていません。2,400株、動かさずフルホールドです」
「こっちはランクを下げたのに、売らないんすね……あ、そうか。2,400株がいまのPFの中でちょうどいいロットだから、ってことっすか」
「その通り。北里と神栄、やっていることは逆に見えて、“ランクに応じた適正ロットへ整える”という同じ一つの作法に従っているだけだ。北里は膨らみすぎたから削って適正へ、神栄は最初から適正だから触らない。売った・売らないの表面ではなく、ランクとロットの対応を見てほしい」

まとめ|『上がったから売る』でも『下がったから買う』でもなく
「第二弾の整理だ」
| 論点 | 現況 |
|---|---|
| 損益 | 確定益+含み益で約103万円(シリーズ累計 約223万円) |
| 共通認識 | どちらも上昇したがまだまだ安い=ホールド継続 |
| 北里 | A−→A引き上げ。PF調整で1,000株利確済み・上昇局面では再調整の可能性あり |
| 神栄 | A→A−改定。それでも十分安く、売りは検討していない |
| 作法 | ランク=妙味の評価/ロット=資金管理。両者は独立に判断する |
💬 沼田課長より 「今回の2銘柄は、前回に書いたルール——『ランクは株価に応じて定期改定し、ロットはランクに応じて整える』——の生きた実例だ。ランクを上げた北里を一部売ったのは、PFの中で膨らみすぎた分を整えただけ。ランクを下げた神栄を売らないのは、A−がまだ十分な妙味の帯で、ロットも適正だからだ。『上がったから売る』でも『下がったから買う』でもない。妙味の濃さと資金の置き場所を、いつも対応させておく——地味だが、これが生き残るための作法だと思っている。次回の現況報告も、できるだけ正直にやる」
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