保有銘柄の現況⑤|主要保有は含み益+726万・+8.9%——そして『普段は買わないプライム大型』を先週末の底で拾えた理由。セリングクライマックスと価格帯別出来高で測る“急落買いの作法”【保有状況アップデート】
🧑💼 「保有状況アップデートの第5弾だ。例によって手の内を晒す。主要保有22銘柄の評価損益は、7月27日の大引けで+726万円・+8.9%——おかげさまで、かなりプラスにできている。だが今日の本題は損益自慢ではない。“普段は買わないプライムの大型を、先週末の投げ売りの底で拾えた”——その作法を掘り下げる」
まず現況|主要保有は含み益+726万・+8.9%
🦦河内「7月27日大引け時点の、うちの主要保有です。22銘柄中20が含み益——地味に積み上げてきたものが、きれいに実っています。含み損は2銘柄だけで、それも小幅です」
| 銘柄 | 保有数 | 平均取得 | 現在値(7/27) | 損益率 | 分類 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東部ネットワーク(9036) | 27,500 | 1,216 | 1,363 | +12.1%(+404万) | 資産バリュー・最大ポジション |
| 北里コーポ(368A) | 3,300 | 1,181 | 1,409 | +19.3% | 隠れ国策・資産 |
| 日鉄ソリューションズ(2327) | 1,100 | 3,278.9 | 3,904 | +19.1% | IT・割安成長 |
| 広済堂HD(7868) | 17,300 | 497.3 | 530 | +6.6%(+57万) | 資産バリュー・主力 |
| 神栄(3004) | 2,400 | 2,099 | 2,235 | +6.5%(+33万) | 資産バリュー |
| テクセンドフォトマスク | 200 | 3,490 | 4,290 | +22.9% | 半導体・成長 |
| ウエストHD(1407) | 200 | 2,249.5 | 2,783 | +23.7% | 成長・打診 |
| グリムス(3150) | 200 | 2,331 | 2,646 | +13.5% | 成長・打診 |
| EMシステムズ(4820) | 2,000 | 504.95 | 559 | +10.7% | ニッチIT |
| 遠藤照明(6932) | 100 | 2,348 | 2,600 | +10.7% | 資本イベント・照明 |
| ソニーG(6758) | 200 | 3,308 | 3,574 | +8.0% | 大型・急落打診 |
| 岡谷鋼機(7485) | 200 | 4,815 | 5,140 | +6.7% | 資産バリュー・板薄 |
| パンチ工業(6165) | 400 | 474 | 506 | +6.8% | 資産バリュー |
| 星和電機(6748) | 1,000 | 704.8 | 753 | +6.8% | 資産バリュー・照明 |
| 京阪HD(9045) | 300 | 3,090 | 3,295 | +6.6% | 資産バリュー・サブ |
| 小田原エンジ(6149) | 400 | 2,060 | 2,187 | +6.2% | ニッチ製造 |
| 応用地質(9755) | 1,000 | 2,751 | 2,843 | +3.3% | 国策インフラ |
| ダイケン(5900) | 2,000 | 845.7 | 859 | +1.6% | 資産バリュー |
| 菱友システムズ(4685) | 2,400 | 2,839 | 2,883 | +1.5% | IT・割安成長 |
| 237A(米国債ETF) | 6,480 | 154.2 | 156 | +1.2% | ヘッジ・保険 |
| 日本BS放送(9414) | 6,500 | 919.15 | 916 | ▲0.3% | 放送・BS課金 |
| 日本ホスピス(7061) | 2,200 | 605 | 568 | ▲6.1%(▲8万) | 隠れ国策・多死社会 |
| 合計 | +726万円 / +8.9% | 取得額 約8,127万 |
🦦「牽引しているのは、はっきり資産バリューです。とりわけ最大ポジションの東部ネットワーク(27,500株)が単独で+404万円と効き、続いて北里+19.3%、日鉄ソリューションズ+19.1%、広済堂は株数が多いので+57万円、神栄+33万円——“資産で下値が守られた割安株を、地味に集めて時間で待つ”という、うちの本業がちゃんと効いている」
🐝花岡「しかも、待つ間に配当も受け取っています。含み益+8.9%は“今の評価”にすぎず、配当を足した実際のトータルリターンはもう一段上。派手さはありませんが、負けにくい積み上げ方です」
📌 資産推移グラフについての但し書き:サイトの資産推移グラフは、現物ポジションと確定益(現金)のみで評価しています。信用建玉の含み益・含み損は反映していません。一方この現況で示す“主要保有の評価損益”は、信用ぶんも現物換算で合算した数字です。したがって両者には相応の差異が出ます——別々のモノサシとしてご覧ください。
🦞守田「損益自慢だけでは、リスク番失格だ。含み損の2銘柄も、正直に晒す。日本BS放送(▲0.3%)と日本ホスピス(▲6.1%・▲8万)だ。だが慌てはしない。配当に無理はなく、ストック性・将来性・事業環境のカタリストも、取得したときから何も悪化していない。単に株価が下がっているだけだ。だから今のところ、損切りの予定はない」
🦞「ただし規律は明確にしておく。追加の情報が出てテーゼが崩れれば、当然、損切りも視野に機動的に動く。逆に、株価が下がるだけでテーゼが無傷なら、PFバランスを見ながら買い増しも検討する。ダイケンのレーティング・ラダーと同じ発想だ——“下がった理由”がテーゼの毀損か、ただの需給か。それを見極めて、損切りと買い増しを切り分ける。含み損を“ただ耐える”のでも“怖くて投げる”のでもない。理由で判断するんだ」
今日の本題|“普段は買わないプライム大型”を、先週末の底で拾った
🧑💼沼田「ここからが今日の芯だ。うちの平時の主戦場は、あくまで中小型バリュー。だが——先週末の金曜、日経平均が4,000円超も下げた“投げ売りの底”で、普段は拾わないプライムの大型優良株を、少量ずつ分散して打診買いした」
💡 先週末の急落で分散打診した“大型”(各100〜200株)
・日立製作所・SBIホールディングス・神戸製鋼所・東京エネシス・富士通・NEC・テレビ東京HD・ソニーG など ・完全に“需給とチャート”で、投げ売りを拾いにいったエントリー ・資産バリューとは性質が違う“成長性・急落リバウンド”狙いの実験的な枠。利確・損切りは機動的に
🦎日向(見習い)「でも……急落のど真ん中で買うって、めちゃくちゃ怖くないっすか? まだ下げるかもしれないのに」
🦞守田「怖い。急落中の買いは、恐怖で相当の勇気が要る行動だ。だが、その怖さの“中身”を分解すると、逆に安全になりうる局面がある。それがセリングクライマックスだ」
急落買いの作法①|“セリングクライマックス”は、逆に安全になりうる
🧓野村「ふぉっふぉ、ワシの領分じゃ。売られすぎの大陰線や、窓を開けて下げるギャップダウン——これは“含み損に耐えかねた大多数が、恐怖で一斉に投げた跡”じゃ。ならば考えてみい。投げたい人があらかた投げ切ったあとは、そこから先に“新たな売り手”が急に減る。これがセリングクライマックスで、“いちばん怖い場所”が、実は“いちばん売り圧力が枯れた場所”になりうるという逆説じゃ」
🦞守田「ただしリスク番として釘を刺す。“底に見えて、まだ下げる”ことは当然ある。セリクラは後になって初めて“あれが底だった”とわかるもので、渦中では誰にも確定できない。だから鉄則はこうだ」
⚠️ 急落買いの鉄則
・買いたい水準を、あらかじめ決めておく——闇雲に落ちるナイフを掴まない。「この価格なら買う」を先に持つ ・“最後の駄目押し”と判断できたときだけ突っ込む——狙っていた水準への、恐怖の最後の一投げ。そう読めたら、損切り覚悟で入る価値がある ・損切りラインを同時に決める——「セリクラでなかった=まだ下げる」と判明したら、機動的に切る。実験的な枠だからこそ、撤退も速く
🧓「令和のブラックマンデーも、関税ショックも、底値圏ではこの手法で大型をうまくエントリーできた。普段は割高で手が出ないプライムの優良株が、パニックの一瞬だけ“中小型バリュー並みの期待値”に落ちてくる。その一瞬を、恐怖の側ではなく、規律の側から取りにいく——これが急落買いの醍醐味じゃ」
急落買いの作法②|大型は“チャート”も見て、期待値で測る
🦉夜見「もう一つ大事な作法があります。中小型バリューは“資産”で買いますが、大型のエントリーは、割安性の評価に加えて“チャート”も併用する——ここが平時のバリュー投資と違う点です」
🧓野村「そうじゃ。大型でも、割安性や期待の評価が大事なのは当然じゃ。だがエントリーの“タイミング”は、価格帯別出来高で測る」
💡 大型の急落買いで見るチャートの勘所
・価格帯別出来高——過去に商いが厚かった価格帯は“サポート(下値の壁)/抵抗(上値の壁)”になりやすい ・サポートまでの値幅=ダウンサイド/抵抗までの値幅=アップサイド——この2つを測れば、そのトレードの“リスク・リワード”が見える ・ダウンサイドが小さく、アップサイドが大きい場所で入れば、期待値の高いトレードになる
🦉「たとえばソニーGは3,308円で拾って、いま3,574円(+8.0%)。急落で“厚い出来高帯の少し下”まで叩かれたところを、サポートを下値の目安にして入った一例です。割安性(バリュー)で“何を買うか”を決め、チャート(需給)で“いつ入るか”を決める——この合わせ技が、大型では効きます」
🦞守田「補足すると、これは“予想を当てる”話ではない。サポートで反発すれば利、割れたら損切り——どちらでも次に動ける“地図”を持って入るという話だ。地図があるから、含み損になっても慌てない。握力は、ここでも“下値の理解”から生まれる」
ただし、過信はしない|これは“実験的な枠”
🧑💼沼田「最後に、位置づけを正直にしておく。この大型の急落打診は、うちの中では“実験的な枠”だ」
🦞守田「そのとおり。これらは資産バリューとは性質が違う——成長性や急落リバウンドを買っている面が強く、下値を“資産”が守ってくれるわけではない。だから——利確・損切りは、資産バリューの本流よりずっと機動的にやる。サイズも100〜200株の少量に留め、分散している。“普段拾えない優良株を、底値圏という特殊な瞬間だけ、規律を持って拾う”——それ以上でも以下でもない」
🧑💼「整理しよう。主戦場は中小型バリュー(それが+726万の大半を稼いだ)。大型の急落買いは、年に数回来るかどうかの“底値圏”でだけ発動する、規律ある例外だ。本流を忘れて急落買いに前のめりになれば、それは投機になる。あくまで、中小型バリューの山の“隣”に置く、機動的な一角だよ」
いちばん大事な釘|含み損益の“数字”は、どうでもいい
🦞守田「今日は+726万という含み益を晒した。だが最後に、いちばん大事な釘を刺しておく。含み益や含み損の“数字”そのものは、正直どうでもいい」
🦞「本当に問うべきは、これだ。買った銘柄と価格は妥当だったか? お得に買えているか? 目論見(テーゼ)は達成できそうか?——含み益は“結果”であって、“判断の質”ではない。たまたま相場が良くて出た含み益は自慢にならないし、逆に一時的な含み損も、テーゼが無傷なら恥じることではない」
🦞「幸い、時間の経過とともに報われてきている銘柄は多い。東部ネットワークも北里も日鉄ソリューションズも、“買値が妥当で、テーゼが進んでいる”から含み益になった——これは概ね狙いどおりに行っている、と考えていいものが多い。だが、油断はするな。株式市場に乱高下はつきものだ。今日の含み益は、明日には含み損になっているかもしれない」
🧑💼沼田「だから鉄則はこうだ。含み損益の数字に一喜一憂しない。“買値と目論見が、今も妥当か”を、現況ごとに評価し続け、機動的に判断していく。含み益で気を大きくせず、含み損で怖がって投げず——理由で、淡々と。それが、乱高下を生き抜くバリュー投資の握力だよ」
まとめ
🧑💼「今回の現況を、一枚に畳む」
| 論点 | 結論 |
|---|---|
| 主要保有の損益 | 評価損益+726万円・+8.9%(7/27時点)・22銘柄中20が含み益 |
| 牽引役 | 資産バリュー(最大ポジションの東部ネットワーク+404万・北里+19.3%・日鉄ソリューションズ+19.1%・広済堂+57万) |
| 今回の新機軸 | 先週末の日経-4,000円超の底で、普段買わないプライム大型を少量分散で打診 |
| 急落買いの作法① | セリングクライマックス=投げが枯れた場所は逆に安全になりうる。買いたい水準を決め、“最後の駄目押し”に損切り覚悟で入る |
| 急落買いの作法② | 大型はチャート(価格帯別出来高のサポート/抵抗)でダウン/アップサイドを測り、期待値の高いトレードにする |
| 位置づけ | これは実験的な枠。利確・損切りは機動的。主戦場はあくまで中小型バリュー |
| いちばんの釘 | 含み損益の“数字”はどうでもいい。“買値と目論見が今も妥当か”を現況ごとに評価し、油断せず機動的に判断し続ける |
💬 守田より(今日はリスク番から締める) 「損益がプラスだと、つい気が大きくなる。だからリスク番から締めておく。+726万・+8.9%を稼いだのは、派手な急落買いではなく、“資産で下値が守られた中小型バリューを、地味に集めて時間で待った”本流のほうだ。最大ポジションの東部ネットワークも、北里も日鉄ソリューションズも広済堂も、そうやって積み上げた。急落買いは、その本流の“隣”に置く例外にすぎない。ただ——令和のブラックマンデーや関税ショックのような底値圏では、普段は割高で手が出ないプライムの優良株が、恐怖の一瞬だけ“買える値段”に落ちてくる。その一瞬を、恐怖の側ではなく規律の側から——買いたい水準を先に決め、価格帯別出来高で下値と上値を測り、損切りラインを握って、損切り覚悟で最後の駄目押しに突っ込む。怖いのは当たり前だ。だが“怖さの中身”を分解できれば、その怖さは、期待値の高いトレードの入口に変わる。急落買いは度胸ではなく、作法だ」
保有状況アップデート:①SaaS系/②北里・神栄/③不動産含み益/④岡谷・東海(板薄バリュー)/⑤急落と大型エントリー(本記事)
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