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🧑‍💼 筆者

沼田課長
沼田課長
課長・プレイングマネージャー
野村信用を活用したバリュー株×TOB待ち伏せ戦略。TOBヒット20件超。【目標】4,308万円 → 2億円(2030年)

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保有銘柄の現況⑤|主要保有は含み益+726万・+8.9%——そして『普段は買わないプライム大型』を先週末の底で拾えた理由。セリングクライマックスと価格帯別出来高で測る“急落買いの作法”【保有状況アップデート】


🧑‍💼 「保有状況アップデートの第5弾だ。例によって手の内を晒す。主要保有22銘柄の評価損益は、7月27日の大引けで+726万円・+8.9%——おかげさまで、かなりプラスにできている。だが今日の本題は損益自慢ではない。“普段は買わないプライムの大型を、先週末の投げ売りの底で拾えた”——その作法を掘り下げる」


まず現況|主要保有は含み益+726万・+8.9%

河内「7月27日大引け時点の、うちの主要保有です。22銘柄中20が含み益——地味に積み上げてきたものが、きれいに実っています。含み損は2銘柄だけで、それも小幅です」

銘柄保有数平均取得現在値(7/27)損益率分類
東部ネットワーク(9036)27,5001,2161,363+12.1%(+404万)資産バリュー・最大ポジション
北里コーポ(368A)3,3001,1811,409+19.3%隠れ国策・資産
日鉄ソリューションズ(2327)1,1003,278.93,904+19.1%IT・割安成長
広済堂HD(7868)17,300497.3530+6.6%(+57万)資産バリュー・主力
神栄(3004)2,4002,0992,235+6.5%(+33万)資産バリュー
テクセンドフォトマスク2003,4904,290+22.9%半導体・成長
ウエストHD(1407)2002,249.52,783+23.7%成長・打診
グリムス(3150)2002,3312,646+13.5%成長・打診
EMシステムズ(4820)2,000504.95559+10.7%ニッチIT
遠藤照明(6932)1002,3482,600+10.7%資本イベント・照明
ソニーG(6758)2003,3083,574+8.0%大型・急落打診
岡谷鋼機(7485)2004,8155,140+6.7%資産バリュー・板薄
パンチ工業(6165)400474506+6.8%資産バリュー
星和電機(6748)1,000704.8753+6.8%資産バリュー・照明
京阪HD(9045)3003,0903,295+6.6%資産バリュー・サブ
小田原エンジ(6149)4002,0602,187+6.2%ニッチ製造
応用地質(9755)1,0002,7512,843+3.3%国策インフラ
ダイケン(5900)2,000845.7859+1.6%資産バリュー
菱友システムズ(4685)2,4002,8392,883+1.5%IT・割安成長
237A(米国債ETF)6,480154.2156+1.2%ヘッジ・保険
日本BS放送(9414)6,500919.15916▲0.3%放送・BS課金
日本ホスピス(7061)2,200605568▲6.1%(▲8万)隠れ国策・多死社会
合計+726万円 / +8.9%取得額 約8,127万

「牽引しているのは、はっきり資産バリューです。とりわけ最大ポジションの東部ネットワーク(27,500株)が単独で+404万円と効き、続いて北里+19.3%、日鉄ソリューションズ+19.1%、広済堂は株数が多いので+57万円、神栄+33万円——“資産で下値が守られた割安株を、地味に集めて時間で待つ”という、うちの本業がちゃんと効いている」

花岡「しかも、待つ間に配当も受け取っています。含み益+8.9%は“今の評価”にすぎず、配当を足した実際のトータルリターンはもう一段上。派手さはありませんが、負けにくい積み上げ方です」

📌 資産推移グラフについての但し書き:サイトの資産推移グラフは、現物ポジションと確定益(現金)のみで評価しています。信用建玉の含み益・含み損は反映していません。一方この現況で示す“主要保有の評価損益”は、信用ぶんも現物換算で合算した数字です。したがって両者には相応の差異が出ます——別々のモノサシとしてご覧ください。

守田「損益自慢だけでは、リスク番失格だ。含み損の2銘柄も、正直に晒す。日本BS放送(▲0.3%)と日本ホスピス(▲6.1%・▲8万)だ。だが慌てはしない。配当に無理はなく、ストック性・将来性・事業環境のカタリストも、取得したときから何も悪化していない。単に株価が下がっているだけだ。だから今のところ、損切りの予定はない」

「ただし規律は明確にしておく。追加の情報が出てテーゼが崩れれば、当然、損切りも視野に機動的に動く。逆に、株価が下がるだけでテーゼが無傷なら、PFバランスを見ながら買い増しも検討する。ダイケンのレーティング・ラダーと同じ発想だ——“下がった理由”がテーゼの毀損か、ただの需給か。それを見極めて、損切りと買い増しを切り分ける。含み損を“ただ耐える”のでも“怖くて投げる”のでもない。理由で判断するんだ」


今日の本題|“普段は買わないプライム大型”を、先週末の底で拾った

沼田「ここからが今日の芯だ。うちの平時の主戦場は、あくまで中小型バリュー。だが——先週末の金曜、日経平均が4,000円超も下げた“投げ売りの底”で、普段は拾わないプライムの大型優良株を、少量ずつ分散して打診買いした」

💡 先週末の急落で分散打診した“大型”(各100〜200株)

・日立製作所・SBIホールディングス・神戸製鋼所・東京エネシス・富士通・NEC・テレビ東京HD・ソニーG など ・完全に“需給とチャート”で、投げ売りを拾いにいったエントリー ・資産バリューとは性質が違う“成長性・急落リバウンド”狙いの実験的な枠。利確・損切りは機動的に

日向(見習い)「でも……急落のど真ん中で買うって、めちゃくちゃ怖くないっすか? まだ下げるかもしれないのに」

守田「怖い。急落中の買いは、恐怖で相当の勇気が要る行動だ。だが、その怖さの“中身”を分解すると、逆に安全になりうる局面がある。それがセリングクライマックスだ」


急落買いの作法①|“セリングクライマックス”は、逆に安全になりうる

野村「ふぉっふぉ、ワシの領分じゃ。売られすぎの大陰線や、窓を開けて下げるギャップダウン——これは“含み損に耐えかねた大多数が、恐怖で一斉に投げた跡”じゃ。ならば考えてみい。投げたい人があらかた投げ切ったあとは、そこから先に“新たな売り手”が急に減る。これがセリングクライマックスで、“いちばん怖い場所”が、実は“いちばん売り圧力が枯れた場所”になりうるという逆説じゃ」

守田「ただしリスク番として釘を刺す。“底に見えて、まだ下げる”ことは当然ある。セリクラは後になって初めて“あれが底だった”とわかるもので、渦中では誰にも確定できない。だから鉄則はこうだ」

⚠️ 急落買いの鉄則

・買いたい水準を、あらかじめ決めておく——闇雲に落ちるナイフを掴まない。「この価格なら買う」を先に持つ ・“最後の駄目押し”と判断できたときだけ突っ込む——狙っていた水準への、恐怖の最後の一投げ。そう読めたら、損切り覚悟で入る価値がある ・損切りラインを同時に決める——「セリクラでなかった=まだ下げる」と判明したら、機動的に切る。実験的な枠だからこそ、撤退も速く

「令和のブラックマンデーも、関税ショックも、底値圏ではこの手法で大型をうまくエントリーできた。普段は割高で手が出ないプライムの優良株が、パニックの一瞬だけ“中小型バリュー並みの期待値”に落ちてくる。その一瞬を、恐怖の側ではなく、規律の側から取りにいく——これが急落買いの醍醐味じゃ」


急落買いの作法②|大型は“チャート”も見て、期待値で測る

夜見「もう一つ大事な作法があります。中小型バリューは“資産”で買いますが、大型のエントリーは、割安性の評価に加えて“チャート”も併用する——ここが平時のバリュー投資と違う点です」

野村「そうじゃ。大型でも、割安性や期待の評価が大事なのは当然じゃ。だがエントリーの“タイミング”は、価格帯別出来高で測る」

💡 大型の急落買いで見るチャートの勘所

・価格帯別出来高——過去に商いが厚かった価格帯は“サポート(下値の壁)/抵抗(上値の壁)”になりやすい ・サポートまでの値幅=ダウンサイド/抵抗までの値幅=アップサイド——この2つを測れば、そのトレードの“リスク・リワード”が見える ・ダウンサイドが小さく、アップサイドが大きい場所で入れば、期待値の高いトレードになる

「たとえばソニーGは3,308円で拾って、いま3,574円(+8.0%)。急落で“厚い出来高帯の少し下”まで叩かれたところを、サポートを下値の目安にして入った一例です。割安性(バリュー)で“何を買うか”を決め、チャート(需給)で“いつ入るか”を決める——この合わせ技が、大型では効きます」

守田「補足すると、これは“予想を当てる”話ではない。サポートで反発すれば利、割れたら損切り——どちらでも次に動ける“地図”を持って入るという話だ。地図があるから、含み損になっても慌てない。握力は、ここでも“下値の理解”から生まれる」


ただし、過信はしない|これは“実験的な枠”

沼田「最後に、位置づけを正直にしておく。この大型の急落打診は、うちの中では“実験的な枠”だ」

守田「そのとおり。これらは資産バリューとは性質が違う——成長性や急落リバウンドを買っている面が強く、下値を“資産”が守ってくれるわけではない。だから——利確・損切りは、資産バリューの本流よりずっと機動的にやる。サイズも100〜200株の少量に留め、分散している。“普段拾えない優良株を、底値圏という特殊な瞬間だけ、規律を持って拾う”——それ以上でも以下でもない」

「整理しよう。主戦場は中小型バリュー(それが+726万の大半を稼いだ)。大型の急落買いは、年に数回来るかどうかの“底値圏”でだけ発動する、規律ある例外だ。本流を忘れて急落買いに前のめりになれば、それは投機になる。あくまで、中小型バリューの山の“隣”に置く、機動的な一角だよ」


机に広げた決算資料と電卓を前に、書類を読み比べるフクロウの夜見
🦉 夜見賢三 ——数字は、並べて初めて意味が出る

いちばん大事な釘|含み損益の“数字”は、どうでもいい

守田「今日は+726万という含み益を晒した。だが最後に、いちばん大事な釘を刺しておく。含み益や含み損の“数字”そのものは、正直どうでもいい」

「本当に問うべきは、これだ。買った銘柄と価格は妥当だったか? お得に買えているか? 目論見(テーゼ)は達成できそうか?——含み益は“結果”であって、“判断の質”ではない。たまたま相場が良くて出た含み益は自慢にならないし、逆に一時的な含み損も、テーゼが無傷なら恥じることではない」

「幸い、時間の経過とともに報われてきている銘柄は多い。東部ネットワークも北里も日鉄ソリューションズも、“買値が妥当で、テーゼが進んでいる”から含み益になった——これは概ね狙いどおりに行っている、と考えていいものが多い。だが、油断はするな。株式市場に乱高下はつきものだ。今日の含み益は、明日には含み損になっているかもしれない」

沼田「だから鉄則はこうだ。含み損益の数字に一喜一憂しない。“買値と目論見が、今も妥当か”を、現況ごとに評価し続け、機動的に判断していく。含み益で気を大きくせず、含み損で怖がって投げず——理由で、淡々と。それが、乱高下を生き抜くバリュー投資の握力だよ」


まとめ

「今回の現況を、一枚に畳む」

論点結論
主要保有の損益評価損益+726万円・+8.9%(7/27時点)・22銘柄中20が含み益
牽引役資産バリュー(最大ポジションの東部ネットワーク+404万・北里+19.3%・日鉄ソリューションズ+19.1%・広済堂+57万)
今回の新機軸先週末の日経-4,000円超の底で、普段買わないプライム大型を少量分散で打診
急落買いの作法①セリングクライマックス=投げが枯れた場所は逆に安全になりうる。買いたい水準を決め、“最後の駄目押し”に損切り覚悟で入る
急落買いの作法②大型はチャート(価格帯別出来高のサポート/抵抗)でダウン/アップサイドを測り、期待値の高いトレードにする
位置づけこれは実験的な枠。利確・損切りは機動的。主戦場はあくまで中小型バリュー
いちばんの釘含み損益の“数字”はどうでもいい。“買値と目論見が今も妥当か”を現況ごとに評価し、油断せず機動的に判断し続ける

💬 守田より(今日はリスク番から締める) 「損益がプラスだと、つい気が大きくなる。だからリスク番から締めておく。+726万・+8.9%を稼いだのは、派手な急落買いではなく、“資産で下値が守られた中小型バリューを、地味に集めて時間で待った”本流のほうだ。最大ポジションの東部ネットワークも、北里も日鉄ソリューションズも広済堂も、そうやって積み上げた。急落買いは、その本流の“隣”に置く例外にすぎない。ただ——令和のブラックマンデーや関税ショックのような底値圏では、普段は割高で手が出ないプライムの優良株が、恐怖の一瞬だけ“買える値段”に落ちてくる。その一瞬を、恐怖の側ではなく規律の側から——買いたい水準を先に決め、価格帯別出来高で下値と上値を測り、損切りラインを握って、損切り覚悟で最後の駄目押しに突っ込む。怖いのは当たり前だ。だが“怖さの中身”を分解できれば、その怖さは、期待値の高いトレードの入口に変わる。急落買いは度胸ではなく、作法だ」


保有状況アップデート:①SaaS系/②北里・神栄/③不動産含み益/④岡谷・東海(板薄バリュー)/⑤急落と大型エントリー(本記事)

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