紹介銘柄の現況|PFの主力『不動産含み益リッチ』組——広済堂HD・東部ネットワーク+京阪HDの保有株数と損益を公開。広済堂A++→A+/東部はA++へ格上げ、買収か水準訂正を待つ大玉ポジション【紹介銘柄の現況③】
🧑💼 「現況シリーズ第三弾は、いよいようちのPFの主力——『不動産含み益リッチ』組だ。広済堂ホールディングスと東部ネットワーク、そしてサブ枠の京阪HD。主力2つのロット数は他の銘柄よりはるかに多い。潜在的な上値がかなり大きいと見ているから、大玉のまま持つ——その代わり、評価は今回も正直に動かす。広済堂はA++からA+へ、東部はA++へ格上げだ」
総況|土地の時価と株価の乖離に、PFの主力を張っている
沼田「まず全体像。主力の2銘柄は『昭和簿価の不動産に眠る含み益が、時価総額に対して桁違いに大きい』という同じ型で、うちのPFの大黒柱だ。同型のサブ枠として京阪も少しだけ持っている」
| 現在株価 | 平均取得単価 | 損益率 | 保有株数 | 現況ランク | |
|---|---|---|---|---|---|
| 広済堂HD(信用枠) | 548円 | 497円 | +10.3% | 10,000株 | A++→A+ |
| 広済堂HD(現物枠) | 548円 | 516円 | +6.2% | 7,300株 | 〃 |
| 東部ネットワーク(現物) | 1,317円 | 1,216円 | +8.3% | 27,500株 | A+→A++(格上げ) |
| 京阪HD(サブ枠・現物) | 3,238円 | 3,090円 | +4.8% | 300株 | B(据え置き) |
夜見「損益とロットを積み上げます。含み益は広済堂 約74.4万円(信用51万+現物23.4万)+東部 約277.8万円+京阪 約4.4万円=合計 約357万円。シリーズ累計では約558万円です。そしてロット——取得ベースで広済堂が約870万円、東部は約3,340万円。この2銘柄でPFの主力を占める、文字どおりの大玉です(京阪は約93万円のサブ枠)」
守田「リスク番として最初に言っておく。集中は”読みが当たれば大きく、外れれば痛い”を丸ごと引き受ける行為だ。うちがそれでも張るのは、下値が資産(不動産含み益・現物中心)に守られ、上値の余地が大きいと判断しているからで——この判断自体を、こうして定期的に晒して点検する。それがせめてもの規律だ」
「方針も先に明確にしておく。上昇に応じて保有数を減らす可能性はある。ただ、潜在的な上値がかなり大きい以上、ロット多めの保有は継続する予定だ」
広済堂HD(7868)|まだまだ安い。だがA++→A+へ——『優先順位』の話
夜見「まず広済堂」
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 現在株価 | 548円(紹介時521円→+5.2%) |
| 信用枠 | 取得497円×10,000株(+10.3%・含み益 約51万円) |
| 現物枠 | 取得516円×7,300株(+6.2%・含み益 約23.4万円) |
| 含み益合計 | 約74.4万円 |
| 現況ランク | A++ → A+ に引き下げ |
野村「ふらっと来たぞ。信用枠の1万株はワシの流儀じゃな。買い方金利1.69%を払ってでも、資産の裏付けがある大玉を先回りで押さえる——下値が土地に守られとる銘柄なら、レバレッジは博打ではなく設計になる。ま、詳しくはワシの記事を読め」
日向(見習い)「でも課長、広済堂って550円を割ってるんすよね? 中身の評価(NAV1,021円・火葬場の独占)は変わってないなら、むしろ買い場じゃ……なんでA++からA+に下げるんすか?」
「中身の評価は変わっていない。548円はまだまだ安い——期待株価900円に対して+64%の余地がある。下げた理由は——相対比較だ、日向。同じ『不動産含み益リッチ』の籠の中で、いま新しい資金を入れるならどちらが得か。東部は1,317円まで来てなお、期待株価3,212円に対して+144%の乖離が残っている。妙味の”濃さ”を並べたとき、序列が入れ替わった。だからA++の席を東部に譲る。広済堂が550円以下の買える水準にある今でも、優先的に集めるのは東部の方——という優先順位を、ランクで表現した」
河内「A+は依然として”積極的に買い集める”帯です。売る話ではまったくない。1万7,300株はホールド継続、上昇局面でPFバランス調整の減量がありうる——という、いつもの作法どおりです」
東部ネットワーク(9036)|走り始めて、なお安すぎる。A++へ格上げ、売りは検討せず
「そして主力中の主力、東部」
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 現在株価 | 1,317円(紹介時1,203円→+9.5%) |
| 平均取得単価 | 1,216円(すべて現物・損益率+8.3%) |
| 保有株数 | 27,500株(取得ベース約3,340万円=PF最大ポジション) |
| 含み益 | 約277.8万円 |
| 現況ランク | A+ → A++ に格上げ・売りは検討せず |
河内「株価は1割近く動き始めました。水準訂正の”初動”かもしれない。でも格上げの理由はそこじゃありません。1,317円まで来てなお、安すぎるまま放置されているからです。昭和簿価の土地・物流不動産の含み益に対して、期待株価3,212円との乖離はまだ+144%。走り始めてもゴールまでの距離がまるで縮まっていない——なら、うちの尺度では最上位のA++です」
待伏「そして、ここからは待ち伏せ担当の”読み”です。この安すぎ放置は、いつまでも続かない。遅かれ早かれ、大株主の丸全昭和運輸による買収、もしくは経営陣による買収(MBO)が発生する可能性が高いと判断しています。仮にそれが来なくても——優待新設や特大増配といった株主還元イベントで、水準訂正が起きる。どちらのルートでも、行き先は”是正”です」
守田「待伏の読みに、リスク番として注釈を付ける。買収も水準訂正も”判断”であって、約束ではない。時期は読めない。だからこの張り方が許されるのは、①すべて現物で期限がないこと、②待っている間も資産の裏付けが下値を支えること——この2条件があるからだ。読みが遅れても退場しない形で待つ。それが大玉の最低条件だな」
「結論、東部は2万7,500株、1株も売らずにホールド継続。むしろ広済堂より優先して集めていく側だ」
京阪HD(9045)|同じ型のサブ枠。300株だけ、静かに
「最後に、サブ枠の京阪」
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 現在株価 | 3,238円(紹介時3,205円→+1.0%) |
| 平均取得単価 | 3,090円(現物・損益率+4.8%) |
| 保有株数 | 300株(取得ベース約93万円=主力級ではないサブ枠) |
| 含み益 | 約4.4万円 |
| 現況ランク | B(据え置き) |
河内「京阪も紹介記事で見たとおり、沿線の土地と資産が株価を守る”同じ型”です。ただし時価総額が大きく、広済堂や東部のような買収・還元イベントの近さは薄い。だから妙味の濃さに合わせて、ロットは300株のサブ枠——ランクBの銘柄には、Bなりの張り方をする。これも『ランクとロットの対応』の実例ですね」

まとめ|大玉は『減らせる形』で持ち続ける
「第三弾の整理だ」
| 論点 | 現況 |
|---|---|
| 損益 | 含み益 約357万円(シリーズ累計 約558万円) |
| ポジション | 広済堂1万7,300株+東部2万7,500株=PFの主力・ロットは他銘柄より桁違いに多い(京阪300株はサブ) |
| 方針 | 上昇に応じて減らす可能性はあるが、潜在上値が大きいためロット多め継続 |
| 広済堂 | A++→A+。548円はまだまだ安い(期待900円比+64%)が、新規資金の優先は東部(550円以下でも東部優先) |
| 東部 | A+→A++格上げ・売り検討せず。期待3,212円比+144%の乖離。丸全昭和/経営陣の買収、または優待新設・特大増配での水準訂正を待つ |
| 京阪 | B据え置き・300株のサブ枠を静かに継続 |
💬 沼田課長より 「主力の2銘柄は、どちらも『土地の時価と株価の乖離』という同じ歪みに張っている。広済堂は期待値まで+64%、東部は走り始めてなお+144%。中身が同じくらい堅いなら、ゴールまで遠い方を上に置く——A++の席替えは、それだけの話だ。大玉で持つ以上、守りの条件は崩さない。現物中心・下値は資産・信用は金利1.69%の設計の範囲で。そのうえで、買収か、還元か、水準訂正か——どのルートで是正が来ても受け取れる場所に、多めの資金を置いて待つ。潜在的な上値の大きさが、待つ時間の対価だ。次回もできるだけ正直に報告する」
次回:紹介銘柄の現況④(振り返り編)——板が薄い超絶バリューの集め方 前回:紹介銘柄の現況②(北里・神栄)/第一弾:現況①(SaaS系) 関連:広済堂HD(7868)紹介記事/東部ネットワーク(9036)紹介記事/京阪HD(9045)紹介記事/火葬場の独占ディスカウント(野村のニッチ投資論)






