南海化学(4040)の株価はなぜ安いのか|プールの消毒剤で国内シェア60%、誰もやりたがらない仕事を3つ独占する化学メーカー【EV/EBITDA 2.61倍・配当性向10.4%・遊休地65億円の行方】
🔄 ランク再評価(2026-09-13):2026年9月13日の価格更新点検を行い、管理上の現行ランクを A−→A+ に更新しました。評価基準を変えたのではなく、定期的な銘柄管理のための再評価です。
🧑💼 「今日の会社は、日本人がほぼ全員お世話になっているのに、誰も名前を知らない」
日向「……なんですか、その導入」
沼田「小学校のプール、蛇口から出てくる水、畑の土。この3つを消毒している薬を作っている」
日向「全部『消毒』じゃないですか」
沼田「そうだ。そして4つ目がある。よその工場が捨てた硫酸を引き取って、売り物に戻している」
日向「……消毒3つと、廃液の引き取り」
沼田「どれも、進んでやりたい人がいない。だから国内2社しかいない。それが3つ並んでいる会社だ」
日向「地味さで無双してる……」
🧂 第1章|南海化学(4040)とは何の会社か──株価3,975円・時価総額92.6億円
河内「割安発掘担当の河内です。南海化学(4040)、東証スタンダード、2026年9月7日終値3,975円。1906年、明治39年の創業です」
日向「120年」
河内「和歌山と高知に工場を持つ無機化学メーカーです。先に、株数の整理をさせてください」
🧮 株数と時価総額(2026年9月7日終値3,975円) ・発行済 … 2,330,330株 → 時価総額 92.6億円 ・うち自己株 332,159株(発行済の14.3%) ・自己株控除後 1,998,171株 → 実質の時価総額 79.4億円
河内「発行済の14.3%が金庫株というのは、かなり多いほうです。この数字は後半でもう一度出てきます」
堀田「モート担当だ。事業の中身を、参入障壁の高い順に3つ並べる」
🧱 国内2社しかいない事業が、3つ ・高度さらし粉(プール・上水道の消毒) … 国内生産シェア約60%、製造は国内2社。しかも医薬グレードを作れるのは同社だけ ・クロルピクリン(土壌くん蒸剤=畑の土の消毒) … 国内製造2社。農薬登録が実質的な参入障壁 ・廃硫酸リサイクル … 対応できるのは国内2社。1950年代から手がけている
日向「……なんで2社しかいないんですか」
堀田「誰も入ってこないからだ。危険物を扱い、許認可が要り、儲けの派手さがない。新規参入の稟議が通る絵が描けない」
沼田「逆に言えば、いま中にいる会社は追い出されない。うちが好きな型だ」
🕳️ 第2章|遊休地が65億円で売れた。ただし33億円が「土の入れ替え」で消えた
待伏「待ち伏せ担当の待伏です。2025年11月28日に起きたことから始めます」
🏗️ 富士アミドケミカル(東京都北区浮間)の遊休地売却 ・売却額 65億円(引渡し 2025年11月28日) ・時価総額92.6億円の 70% に相当 ・連結の土地簿価 … 11.3億円 → 4.7億円 ・自己資本比率 … 37.4% → 56.8%
待伏「2023年3月に廃業した唯一の関東拠点、その跡地です。土地は簿価のおよそ10倍で売れました」
河内「『昭和期に取得した工場用地には巨大な含み益がある』——この仮説が、推計ではなく現金で証明された事例です」
沼田「1件の土地売却で、貸借対照表が別の会社になった」
| 項目 | 2025/3末 | 2026/3末 | 2026/6末 |
|---|---|---|---|
| 自己資本 | 83.99億円 | 110.50億円 | 114.82億円 |
| 自己資本比率 | 37.4% | 56.5% | 58.9% |
| ネット有利子負債 | 39.37億円 | 12.82億円 | 14.36億円 |
| BPS | 4,174円 | 5,542円 | 5,746円 |
夜見「財務分析担当の夜見です。BPSが1年で4,174円→5,746円、+37.7%です。それでも株価は4月28日に年初来安値3,010円を付けました。資産の増加が、ほとんど織り込まれていません」
日向「いい話しかないですね」
墨田「AIバックチェック担当の墨田です。止めます」
日向「やっぱり出てきた」
🧾 65億円が12億円になるまで
墨田「『65億円で売れた』で終わらせると、読者を誤解させます。その65億円がどう目減りしたか、決算に全部書いてあります」
🧾 富士アミド案件の分解 ・売却額 … 65.00億円 ・△ 土壌対策費用・解体費等 … 約33.00億円 ・△ 土地簿価(推定) … 約6.60億円 ・固定資産売却益(連結PL計上額) … 25.19億円 ・△ 税金等 … 約17.00億円 ・会社説明の実質手取り益 … 約12.00〜16.65億円
日向「……土を入れ替えるのに、33億円」
墨田「売却額の51%です。120年ぶんの操業の後始末には、それだけかかります」
日向「半分が、土……」
沼田「笑えないところだが、この数字には値打ちがある。ふつうは推計でしか置けない係数が、実際の売買として3つ取れた」
📐 実売価格から取れた3つの係数 ・①土地は簿価の約10倍で売れた ・②売却額の約51%が土壌対策・解体費で消えた ・③残った利益に約30%の課税
墨田「そして、これは当商会の過去記事に跳ね返ります。これまで土地の含み益を『公示地価×面積−簿価』で推計し、税引後を出して終わっていました。化学工場や製造拠点の跡地には、そこに土壌対策費という控除が入ります」
沼田「その指摘は受ける。推計が甘かった。今日以降、製造拠点の含み益にはこの係数を当てる」
日向「……会社を分析しに来て、自分の宿題を持って帰ってますね」
🏭 同じ係数を、残る3工場に当てる
待伏「残っているのは和歌山工場(1918年操業)、青岸工場(1910年〜)、土佐工場(1959年)です。連結の土地簿価は2026年6月末で4.10億円しかありません」
| ケース | 土地時価 | 含み益(グロス) | △土壌対策・解体費 | 税引後 | 1株換算 |
|---|---|---|---|---|---|
| 保守 | 23.2億円 | 19.1億円 | ▲11.6億円(50%) | 5.3億円 | 264円 |
| 中立(推奨) | 39.0億円 | 34.9億円 | ▲15.6億円(40%) | 13.5億円 | 676円 |
| 強気 | 62.8億円 | 58.7億円 | ▲15.7億円(25%) | 30.1億円 | 1,506円 |
墨田「重ねて注記します。各工場の土地面積は有価証券報告書から取得できておらず、設備規模と有形固定資産77.8億円という制約条件から置いた推定値です。面積が動けば含み益の絶対額も大きく動きます。点推定として扱わないでください」
河内「そして結論を先に言うと、この含み益は主役になりません」
| ケース | 修正BPS | 実質PBR |
|---|---|---|
| 保守 | 6,010円 | 0.66倍 |
| 中立 | 6,422円 | 0.62倍 |
| 強気 | 7,253円 | 0.55倍 |
河内「PBR0.69倍を0.62倍にする程度のインパクトです。『NAVが株価の2倍』という型ではありません。土地は下値を厚くする保険——その距離感が正確です」
守田「リスク管理担当の守田だ。稼働中の工場用地は、事業を畳まない限り換金できない。この含み益は解散価値としての意味にとどまる」
📉 第3章|南海化学のEV/EBITDAは2.61倍──中小型化学の半値以下
夜見「この銘柄の割安性の主戦場は、土地ではなく収益力側にあります」
🧮 EVの計算(2026年6月末BS・株価3,975円) ・時価総額(発行済ベース) … 92.6億円 ・時価総額(自己株控除後1,998,171株) … 79.4億円 ・+ 有利子負債(借入金・社債) … 33.84億円 ・△ 現金及び預金 … 19.48億円 ・EV = 93.8億円
夜見「2027年3月期の会社計画は営業利益23.0億円、減価償却13.0億円。EBITDAは36.0億円です」
📊 EV/EBITDA = 93.8億円 ÷ 36.0億円 = 2.61倍 国内中小型化学の一般的なレンジは5〜7倍。その半値以下
日向「3年弱のEBITDAで、会社ごと買える計算ですね」
⚠️ ただし、ネットキャッシュ企業ではありません
墨田「ここは他の紹介銘柄と混同されやすいので、はっきり書きます」
| 項目 | 金額 | 1株換算 |
|---|---|---|
| 現金及び預金(2026/6末) | 19.48億円 | 975円 |
| 有利子負債(借入金・社債) | 33.84億円 | 1,693円 |
| ネット有利子負債 | 14.36億円 | 719円 |
| (参考)2025/3末 | 39.37億円 | 1,970円 |
墨田「現金は株価の24.5%相当ですが、有利子負債がそれを上回ります。ナンシンやサンコーのような『現金>株価』の型ではありません」
河内「『現金で割安』ではなく『稼ぐ力に対して安い』。この整理を間違えると、下値の見立てを誤ります」
夜見「ただし1年でネット有利子負債を39.4億円→14.4億円へ圧縮した速度は評価できます」
📐 会社予想には、少し歪みがある
夜見「今期の会社予想には、不自然な点があります」
| 項目 | 会社予想 | 1Q実績の年率換算 |
|---|---|---|
| 経常利益 | 23.40億円 | 25.68億円 |
| 純利益 | 12.60億円 | 18.20億円 |
| 経常→純利益 転換率 | 53.8% | 70.9% |
| EPS | 624円 | 911円 |
| PER | 6.37倍 | 4.36倍 |
夜見「前期の実効税率は31.4%です。会社予想の46%控除は、土壌対策関連の特別損失を織り込んだ保守的な置き方に見えます」
墨田「ただし『実力PER4.7〜5.3倍』は当商会の推定です。会社が公表している数字ではありません」

🥇 第4章|高度さらし粉・クロルピクリン・廃硫酸──寡占が3つ並ぶ理由
堀田「3つのうち、いちばん面白いのは廃硫酸リサイクルだ」
日向「よその工場が捨てた硫酸、でしたよね」
堀田「排出者は処理を止められない。法律上、捨てるわけにいかない。そして委託先も選べない。国内に2社しかいないからだ」
日向「……それ、交渉のテーブルが存在しないのでは」
堀田「そういう商売だ」
♻️ 廃硫酸リサイクルの伸びしろ ・国内の廃硫酸排出 … 年 170万トン ・うちリサイクルされている量 … 約 7万トン ・リサイクル率 4.1% = 開拓余地25倍 ・半導体の洗浄工程は硫酸を大量に使う。国内ファブの新設が、そのまま排出量の増加になる
日向「最先端の半導体工場が増えると、明治39年創業の会社に廃液が届く……」
堀田「それと、この会社の堀は『地場立脚』という言葉で説明できる。苛性ソーダや塩素は、重さのわりに単価が低い。輸送費が勝負を決めるので、遠くの工場は入ってこられない。和歌山・高知という立地そのものが障壁になっている」
堀田「その裏付けが、増益の中身だ。2027年3月期の増益要因は『販売価格の是正』が+10.4億円で最大。値上げが通る会社だという証拠になる」
守田「ただし、それは同時にリスクでもある。値上げが一巡した後に何で伸ばすのかは、まだ見えていない」
💴 第5章|配当性向10.4%は伸びしろ──性向30%なら利回り4.70%
花岡「配当担当の花岡です。自己資本比率58.9%まで財務が改善した会社の配当性向が、10.4%です」
日向「低すぎませんか」
花岡「低すぎます。だから伸びしろです」
| 配当性向 | 1株配当 | 利回り |
|---|---|---|
| 10.4%(現行予想) | 65円 | 1.64% |
| 20% | 125円 | 3.14% |
| 30% | 187円 | 4.70% |
| 実力EPS800円 × 30% | 240円 | 6.04% |
花岡「そして会社は、株主質問への回答で明言しています。『拡大した原資をもとに還元の拡充を検討する』」
待伏「足元の動きも、方向としては揃っています」
| 時期 | 動き |
|---|---|
| 〜2023/3期 | 期末15円の固定配当のみ |
| 2024/3期 | 中間配当を開始(年50円) |
| 2026年2月 | 上場後初の自己株式取得(40,700株・1.5億円) |
| 2026年3月末 | 株主優待を新設 |
| 2026年5月 | 年65円へ5円増配(3期連続増配) |
| 2026年6月 | 株主質問で「還元拡充を検討」と明記 |
優田「優待担当の優田です。新設された優待は100株以上で、1〜3年保有が3,000円相当、3年以上が5,000円相当です。金額そのものより、優待を作るという判断が出たこと自体が信号です」
待伏「そしていちばん大きいのは、金庫株332,159株です。発行済の14.3%を、すでに抱えています。消却すればEPSは自動的に押し上がります」

🚨 第6章|PBR0.69倍が「市場の誤り」ではない理由
守田「ここまで良い話が続いた。だから釣り合いを戻す。PBR0.69倍を『市場の誤り』と書いたら、それは嘘になる」
🌊 ① 南海トラフ ── 構造的かつ回避不能(最大のリスク) ・主力3工場(和歌山・青岸・土佐)がすべて和歌山市・高知市の臨海部 ・南海トラフ巨大地震の想定震源域の直上で、津波浸水域とも重なる ・生産拠点の地理的分散が、まったく効いていない ・PBR0.69倍という評価の一部は、このリスクの反映と考えるべき
守田「残りも並べる」
🚨 その他のリスク ・土壌汚染の潜在債務 … 1906年創業の化学工場群。富士アミド1件で33億円かかった事実は、残る拠点にも当てはまりうる ・事故は周期的に起きる … 2025年8月に土佐工場で火災。高度さらし粉の生産に影響が出た ・電力コスト … 食塩電解は代表的な電力多消費プロセス。主要変数を自社で握れない ・各種塩の天候依存 … 売上46億円の相当部分が路面凍結防止剤。暖冬は素直に効く ・営業CFが薄い … 2026/3期は△2.59億円、2025/3期も+1.81億円
🚪 そして、決着させる外圧がない
守田「これが最重要だ。この銘柄には、外から決着させる主体がいない」
🧊 カタリスト不発リスク ・親会社なし(1951年に中山製鋼所から分社化、2013年に資本関係が消滅) ・アクティビスト不在。上位株主は東亞合成3.25%・ソーダニッカ2.92%など取引先の安定株主が厚い ・増配も自社株買いも、経営陣の自発性次第 ・「安いまま3年」の確率を20〜30%は見ておくべき
守田「つまりこれは、外圧を待つ銘柄ではない。自助努力型だ。待つ相手が会社しかいない以上、待つ期間の見積もりは長めに取る」
📈 第7章|3年後の南海化学──確率加重で6,380円
夜見「2029年3月期を終点に、3つ置きます」
| シナリオ | 確率 | 前提 | 3年後株価 | 現在比 | 3年配当 |
|---|---|---|---|---|---|
| Bear|停滞 | 30% | 電力費高騰+値上げ一巡+暖冬継続。営業14.0億円 | 3,150円 | ▲20.8% | 195円 |
| Base|中計路線 | 45% | 次期中計で還元方針を明示。営業26.0億円・EPS901円 | 6,300円 | +58.5% | 330円 |
| Bull|再評価 | 25% | 半導体国産化で廃硫酸処理が離陸。自己株消却+性向35% | 10,400円 | +161.6% | 480円 |
| 確率加重 | 100% | — | 6,380円 | +60.5% | 296円 |
| 配当を加算 | — | — | 6,676円 | +67.9%(年率+18.9%) | — |
墨田「計算方法を明記します。期待株価6,380円は各シナリオの株価を確率で加重したもので、配当は別建てで加重しています。配当込みリターンを株価に掛け戻す二重計上はしていません」
夜見「下値825円に対して、配当込みの期待上値は2,701円。リスク・リワードはおよそ1:3.3です」
沼田「Bearでも▲20.8%に留まるのは、修正BPS6,010〜7,253円という資産の裏付けがあるからだ」
待伏「MBOの価格帯も置いておきます。PBR1.0倍で5,746円(+44.6%)、EV/EBITDA4倍で6,488円(+63.2%)」
守田「ただし発生確率は3年以内で10〜15%と低く見るべきだ。2023年4月上場でまだ3年目、示唆する開示も一切ない」

🦜 乱入|オルカン鸚鵡「その分散、ゼロですよね?」
オルカン鸚鵡「ハイどうもー、布教係のオルカン鸚鵡でーす。さっきから聞いてましたけど、主力3工場が全部おなじ震源域の上って、それ分散ゼロじゃないですか」
日向「……はい」
鸚鵡「全世界に分散すれば、和歌山も高知も自動的に入ります。比率は0.001%とかですけど」
守田「鸚鵡、その指摘は正しい。しかも、こちらから先に書いている」
鸚鵡「えっ」
守田「PBR0.69倍という値段は、市場がそのリスクに付けた値札だと第6章に書いた。『市場が間違えている』とは一度も書いていない」
鸚鵡「……じゃあ、いくらなら見合うんですか」
河内「そこは各自の答えになります。ただ一つ言えるのは、この銘柄をポートフォリオの主力に据えるのは筋が悪いということです」
鸚鵡「……正論を先回りされると、布教しづらいんですけど」
日向「あっ。鸚鵡さんの茶々、そのまま点検リストになりますね」
鸚鵡「また僕を教材にするんですか」
✅ 鸚鵡の茶々を、3つの質問に変える ・①その割安さは、何のリスクの対価か … 南海トラフ・土壌汚染・外圧不在 ・②そのリスクは、分散できる種類か … 地理的集中は会社側では解けない。持ち手の側で分散するしかない ・③最悪が起きたとき、全体の何%が消えるか … これに即答できる金額しか入れない
鸚鵡「……②と③、うちの信者さんにも読ませたいですね」
堀田「それでいい。分散の話は、お前のほうが本職だ」
鸚鵡「……今日、僕けっこう扱いが良くないですか」
📋 まとめ|南海化学(4040)の要点
| 論点 | 結論 |
|---|---|
| いちばんの学び | 遊休地は65億円で売れたが、土壌対策・解体で33億円(売却額の51%)が消えた。手取りは12〜16.65億円 |
| 含み益の数え方 | 製造拠点の含み益には土壌対策費の控除が要る。当商会の推計手法への修正 |
| 土地の位置づけ | 残る3工場の含み益は中立で1株676円。PBR0.69倍→0.62倍にする程度で、主役ではない |
| 割安性の本体 | EV/EBITDA 2.61倍(中小型化学の目安5〜7倍の半値以下)。EV93.8億円 vs EBITDA36.0億円 |
| ただし | 現金975円 < 有利子負債1,693円。ネットキャッシュ企業ではない |
| 事業 | 国内2社の寡占を3つ。廃硫酸リサイクルは開拓余地25倍、半導体国産化が間接的な追い風 |
| カタリスト | 配当性向10.4%(30%なら187円・4.70%)、自己株14.3%の消却、次期中計 |
| 最大のリスク | 主力3工場すべてが南海トラフの想定震源域。PBR0.69倍は市場の誤りではない |
| 出口の性格 | 外圧なし。親会社もアクティビストもいない自助努力型。「安いまま3年」を20〜30%見ておく |
沼田より 「この会社は、うちに宿題を出してきた。65億円で売れた土地から、33億円が土壌対策で消える。その控除を、当商会はこれまで一度も引いていなかった。銘柄を分析しに行って、自分の物差しのほうが削られて帰ってくる。こういう日がいちばん収穫がある」
日向「それで、買うんですか」
沼田「プールの消毒剤で国内シェア6割の会社が、EBITDAの2.6年分で買える。ただし工場は3つとも、同じ海の前に建っている」
沼田「その2つを同時に抱えたまま眠れる金額でだけ、持つ」
積立ひつじ「めえ(……ぼくは、全世界に分散しています)」
📊 詳細分析レポート(完全版)
南海化学(4040)完全版レポート——寡占3品目の中身・NAV・リスクの棚卸しまで。
免責事項:本記事は特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株価・指標は2026年9月7日終値3,975円時点、財務数値は2026年3月期決算短信・有価証券報告書および2027年3月期第1四半期決算に基づきます。時価総額92.6億円は発行済2,330,330株ベース、79.4億円は自己株332,159株を控除した1,998,171株ベースで、本文では両者を使い分けています。残存3工場の土地含み益は当商会の推計値です。 各工場の土地面積は有価証券報告書から取得できておらず、設備規模等の制約条件から置いた推定値であるため、面積が動けば含み益の絶対額は大きく変動します。点推定として扱わないでください。富士アミドケミカル案件の土地簿価および税金等は概算であり、「実質手取り益」は会社説明に基づく記載です。「実力PER4.7〜5.3倍」および経常→純利益の転換率に関する見立ては当商会の推定であり、会社が公表している数字ではありません。 MBO・TOBに関する記述は評価手法から逆算した価格帯の試算であり、会社からそれを示唆する開示は一切ありません。シナリオ分析および確率は当商会の想定です。本銘柄は発行済2,330,330株と資本構成が小さく出来高も細いため、想定した価格で売買できない可能性があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。











